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コンプレックスが原点に。配信での出会いがもたらした変化とは|尚さま×小鳥遊ぐり LIVER×LIVER

Pocochaには個性豊かでさまざまな経歴をもったライバーが多くいます。連載「LIVER ×LIVER」では、そんなPocochaライバーの「個性」と「共通点」を探っていきます。

今回お話を伺ったのは、これまでに何度も「POCO BASE」に参加いただいている尚さまさんと小鳥遊ぐりさん。

今やベテランライバーとして活躍するおふたりでも、ライブ配信に関する悩みが尽きることはないといいます。そんなときに支えとなっているのがライバー仲間の存在なのだとか。
ライバーとの交流が深められるPOCO BASEの魅力についても教えていただきました。

キャリアに迷う中で、本格的にライブ配信を始めることに

ーおふたりともPocochaを始めた当初は別のお仕事をされていたそうですね。

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小鳥遊ぐり:学童で保育士をしていました。学童保育士になったのは、自分が子どもだったころを振り返ると、結構いやな思い出ばかりで…。子どもたちにとって、困ったときに相談できる大人が近くにいたらいいだろうなと思ったのがきっかけです。

尚さま:私はいつもそのときにやりたいことやっていたので、いろんな仕事をしました。倉庫や市場で働いたり、「仕事が終わった後に歌いたい」って理由からカラオケで働いたり。そのとき一番楽しいと思う仕事をしていたんです。

ーそこからPocochaでライブ配信を始めたきっかけは?

小鳥遊ぐり:SNSの機能を使って配信をしていたとき、知り合いの方から「ライブ配信をやってみれば?」と言われたんです。当時は歌が好きだったので、歌関係のアカウントをSNSでフォローしていたんですけど、みんなもライブ配信をやっていたこともあって始めてみました。別のプラットフォームでライブ配信の経験もあったので、特に抵抗もなかったですね。

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尚さま:私はPocochaを始める前に、趣味で6年くらいライブ配信をしていました。そんな中で、YouTubeが流行りだして、「私も面白い動画を作れるかも」とYouTuberになろうとしたんです。ただ、動画の編集力も知識もない。やるからにはちゃんとやりたいから、まずはYouTuberになるための土台を作ろうと思い、ライブ配信に本腰を入れることにしました。


ライブ配信のきっかけは「普通でいたくない」から

ーおふたりともライブ配信の経験はあったんですね。最初はお仕事と両立しながら毎日配信をしていたそうですが、かなり大変だったのでは?

小鳥遊ぐり:今思うと大変でしたね。仕事に行って、仕事終わりに配信して…を毎日繰り返していましたから。でも、「有名になりたい」という思いが捨てきれなかったのもあって頑張れました。歌手になりたいといった具体的な夢というより、漠然と「普通じゃ嫌だ」「ありふれた人生を歩むのは嫌だ」って思っていたんですよ。ずっと、何かを残したいって。だから頑張れました。

尚さま:すごくわかるな〜。

ーなぜ普通でいたくなかったのでしょう?

尚さま:小さいころから目立ちたがり屋だったんです。というのも、私は頭も良くないし、要領も悪いし、見た目のコンプレックスもあって。だから他のところで勝負しないと人気者にはなれないと思っていました。だから自分の立ち位置を探していたというか、とにかく目立ちたかった。自分のキャラをつけて、「尚は面白いね」ってみんなに思ってもらいたい気持ちがあったんですよね。だから、学生時代は行事の係とかを積極的にやっていました。そうはいいつつも、中学生のころまでは目立ちたいと思う一方で、人前に立つとうまくいかないことばかりでしたけど。

小鳥遊ぐり:私も見た目のコンプレックスがあって、友人関係がうまくいかなかったのが原因ですね。楽しいと思えることが少なくて、中学生くらいのときから「楽しいことをしたい」と思うようになっていました。でも、コンプレックスに悩んでいた点は尚さまと一緒でしたけど、できるだけ息を潜めて生きていきたいというか、目立つと周りの人から何か言われるのが怖くて、昔はできれば目立ちたくないと思っていましたね。

リスナーさんやライバー仲間との関係によって少しずつ変化するように

ーPocochaを始めた当初と比べて、自分自身で変化したと思う部分はありますか?

小鳥遊ぐり:少し性格が丸くなったかなって思います。人と関わるようになって、前よりもピリピリ感がなくなったんですよね。最初のころは数字やランクを気にしちゃうこともあったんですけど、時間が経つにつれて「私が楽しむことが大事なのかな」って気づいたんです。
なんでかわからないんですけど、私が楽しいときって人が集まってくるんですよね。つらいことがありつつも、自分に素直になれて穏やかになってきたのは、Pococha特有の“距離の近さ”があるかなと思いました。

尚さま:わかるな〜! ぐりさんの話を聞いていて、全く一緒だって思うところと対照的だって思うところが両方ありました。

小鳥遊ぐり:本当ですか! 気になります。

尚さま:私の場合はPocochaを通して、人が遠くなっていったことで丸くなったのかなって思います。別のアプリで配信していたときは、良い意味でも、悪い意味でも、注射器ぐらいに尖っていて、リスナーさんとけんかすることもあったんです。でも、Pocochaを始めてからは、リスナーさんに感謝することが増えて。相手との距離感もつかめるようになったからこそ、そういう破天荒さが減っていって。ただ、私が変わってしまった分、離れていっちゃった人もいるんですよね。ただ、リスナーさんを大事にしたいと思えるようになったからだとも思うので、仕方ないのかなと。

ーリスナーさんとの関係がおふたりを変化させたんですね。

小鳥遊ぐり:でも、尚さまと出会ったことも私にとっては大きかったですよ。

尚さま:え、私? なんでだろう。

小鳥遊ぐり:私、最初のころは全然うまく話せなかったんですよ。リスナーさんからのコメントにも「あ、はい」「そうですね」って相づちするだけ。「配信中にあんまり笑わないね」ってリスナーさんにも言われていました。でも、尚さまとPOCO BASEで出会って、その後に配信を見に行ってみたんです。そしたら、尚さまは1つの話題からどんどん話を広げていて。私も自分から話題をどんどん作っていかなきゃだめだなって刺激をもらいました。

尚さま:たしかに。私の配信ってラジオ感覚で聞いているリスナーさんが多いから、コメントが来ないこともあって。だからこそ、ひとりでどんどん話を広げていっちゃうかもしれないです。

でも、考えてみれば、私もPOCO BASEをきっかけにライバー仲間という関係を超えて仲良くなれた人と出会えたので、行ってよかったなって思います。枠の行き来をするだけじゃなくて、たとえば眠れないときに電話しあったりするくらい仲良いんですよ。中には、もうライバーを引退してしまった子もいるんですけど、これからも付き合っていきたいなと思える存在なんです。

ーおふたりともPOCO BASEがきっかけで生まれたライバーさんとの繋がりがあるんですね。

尚さま:POCO BASEってちょうどいい空気感なんですよ。ライバー同士の繋がりだからこそ、お互いのこともなんとなくわかるというか。馴れ合いが苦手な私にとってはいい距離感だなって思います。

小鳥遊ぐり:わかります。私の場合は、ライバー仲間と“荒波情報局”っていうグループを組んでいるんです。定期的にグループのメンバーと話せて、悩みを共有できるようになったのはいいなと思っています。それにメンバーのリスナー同士も交流しているようで、お互いの枠に遊びにきてくれるループができているんです。

POCO BASEに参加するだけでも意味があった

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ーおふたりはPOCO BASEに何度も参加してくださっていますよね。なぜなんでしょうか?

小鳥遊ぐり:新しいことを知れるからですかね。毎回、何かしらの学びがあるので「参加しなきゃ」と思って行っています。あとは将来的にSNSで有名になりたいと考えているのですが、そのためには、まずPocochaで有名にならなきゃと思うんですよ。じゃあ、どうやって有名になるかって考えたら、保育士の仕事も辞めた今、とにかくできることをやるしかないなって。半分、意地で参加しています!

尚さま:私もここまで頑張ったなら、行くしかないなと思って毎回参加しています。もちろんつまらなかったら行かないので、参加すると楽しいという気持ちも間違なくあるんですけど。それに、ぐりさんと同じで「有名になりたい」という理想に近づくためには、ある程度、目立つことをしなきゃいけないと思うんですよね。

POCO BASEは、イベントに出て入賞したりしなくても、運営さんが「こんな人たちが参加したよ」ってツイートしてくれるじゃないですか。それによって、人の目に触れる機会というか、誰かの印象に残るかもしれないのでリピートしています。

ーでは、POCO BASEに参加したことがないライバーさんに向けてメッセージをお願いします。

尚さま:参加するまでは、トップライバーさんばかりなんじゃないかとか、配信歴が長い人ばかりで話題についていけないんじゃないかと不安になると思うんです。でも、今の自分のランクに関しては気にしなくていいと思います。POCO BASEに参加しただけでも、配信のときに話題になるから、気軽に出てみるといいんじゃないでしょうか。

小鳥遊ぐり:私は自分のランクとかかなり気にしちゃうタイプだったし、それは今も拭えないんですよね。でも、POCO BASEではゲームをして参加されている方と交流するだけでも十分楽しいですし、そこから他のライバーさんと仲良くなれることもあると思うので行く価値はあると思います。

尚さま:本当に、そうですよ! 私なんてランクがどんどん下がってきてますけど、参加し続けていますからね。有名とか、ランクとか関係なしで楽しめる場もあると思うので、ぜひ!


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仕事を辞め、ライブ配信に本腰を入れてから約2年。どこか共通点があるようで、考え方は少しずつ違う、尚さまさんと小鳥遊ぐりさん。お話を聞いていて、おふたりのように、長くライバーを続けてられている人たちには、適度な距離感で付き合えるライバーの存在があるように思えました。

普段はライバー同士の繋がりがなかなか生まれにくいものですが、尚さまさんや小鳥遊ぐりさんのようにPOCO BASEをきっかけに思いがけない出会いが生まれる可能性もあるでしょう。また、参加したことで話題作りになるといったメリットも。

POCO BASEは、今後もさまざまなテーマで定期的に開催する予定です。興味があるテーマがあれば、ぜひ参加してみてください。