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ライバーは配信枠の「プロデューサー」│LIVER×LIVER ゆんゆんちゃん×和田一凛

Pocochaには、さまざまな個性を持ったライバー・リスナーのみなさんがいます。さまざまな経歴をもつライバーも多いですが、意外な共通点があることも。

そんなPocochaライバーの「個性」と「共通点」を探る連載「LIVER x LIVER」。今回お話を伺ったのは、11月7日に実施した「POCO BASEルーキーライバー編」で登壇いただいた、和田一凛さんとゆんゆんちゃんさんです。

現在、人気ライバーとして活躍しているおふたりですが、一度はリスナーさんが離れてランクダウンしてしまったこともあったのだとか。どのようにその状況から脱したのでしょうか。

厳しい経験を通して学んだ「自分らしい枠の作り方」、そしてPOCO BASEに対する思いを伺いました。

理想の姿を追い求めてライバーに転身

-和田一凛さんは元美容師、ゆんゆんちゃんさんは元アイドルという中でPocochaを始められたそうですね。

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和田一凛:10月までは美容室の店長をしていました。美容師になったきっかけは、純粋に「華やかで楽しそうだな」と思ったからです。自分で髪を乾かせない、三つ編みもできないくらい不器用だったので、初めは周りの人に反対されたんですけど(笑)。

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ゆんゆんちゃん:私は2019年の夏までアイドルグループに所属していました。私自身アイドルが好きで、人前に出ることやダンスもすごく好きだったんです。ライブに立つことで、ファンの方の反応も見えるのがうれしいし、アイドルという仕事が自分に合っていると思いました。

-そこからライバーへ転身したきっかけは?

和田一凛:実際に美容師として働いてみると、自分の名前を売っていかなければ難しい部分もあると感じました。華やかな世界だからこそ、技術だけでなく、自分自身の魅力を磨いていく必要もあったんです。「もっと成長しなきゃ」「個人でも活躍できるようになりたい」と思ったのがライバーを始めたきっかけですね。

ゆんゆんちゃん:私はアイドルとしての活動を終えて、その次のステップを探していたときだったんです。「これからはアイドルをプロデュースしながら、演者としても人を楽しませることができたらいいかも」と思っていました。
そんなときに出会ったのがライブ配信でした。はじめてみると、アイドルのときと同じように、ファンの方とコミュニケーションをとりながら自分を表現できるのがとても楽しかったんです。そういった意味でも、ライブ配信はかなりフィットしていました。

リスナーさんと意見があわなくて悩んだことも

-ライバーとして活動する中で、苦労したことはありましたか?

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和田一凛:実は、自分がやりたいこととリスナーさんが求めているものにすれ違いが起きてしまいました。たとえば、リスナーさんが私の枠のルールをしっかり決めてくれていたのですが、私は「そこまできちんとやらなくていいよ」というスタンスだったんです。それで、なかなか意見があわなくて。

私が配信でやりたいことや「こんな枠の雰囲気にしたい」というのを話したり、ファミリーの方にも動画や写真を交えながら伝えたりしました。でも、アシスタントやファンの方々がどんどん離れてしまって……。それからは、配信しても5分くらいリスナーさんがいない状態だったり、コメントが途切れてしまうこともありました。

ゆんゆんちゃん:私もまさに同じような状況でした。新規のリスナーさんが増えなくて悩んでいたとき、アシスタントさんに「こんなことをやってみるのはどうだろう」と私がやりたいことを新しく提案してみたんです。だけど、アシスタントさんの意見とあわなくて。

私としてもなかなかゆずれなくて、「私に決めさせてほしい」と伝えたんです。ただ、私の気持ちを伝えきれなくて、アシスタントさんには理解してもらえず、枠として団結していない状態で配信を続けていました。
すれ違いが起こると、枠全体によくない雰囲気って出てしまうんですよね。そのときはファンの方たちだけでなく、新規のリスナーさんにとっても居心地の悪い配信になってしまっていたと思います。

和田一凛:うまくいかないと精神的にも落ち込んでしまいますよね。そこでランクが落ちれば、自分だけではなく、リスナーさんたちも元気がなくなってしまうし。それでもっと落ち込んでいくというか…。

ゆんゆんちゃん:わかります…!

-その状況からどのように乗り越えていったのでしょうか?

和田一凛:すごくつらかったですが、自分の気持ちを正直に伝えたことは後悔していないんです。応援してくれている方たちって、私が自分らしく配信している姿を見て好きになってくれたんだと思います。そう考えると、無理に我慢し続けるのはお互いにとって良いことではないですよね。ファンでいてくれた方のためにも、きっと間違った決断ではなかったと思うんです。

ただ、同時に私自身もできていなかった部分があることに気づかされました。リスナーさんにきちんと感謝の気持ちを伝えられていたのか、普段のコミュニケーションを大切にできていたのか…考えてみると、反省すべきところも少なくなかったんです。リスナーさんから応援してもらうことは当たり前ではないんですよね。初心を思い出すきっかけにもなりました。

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ゆんゆんちゃん:私は配信中に「どうしたらいいと思う?」ってリスナーさんに相談してみたんですよ。そしたら、「新しいリスナーを増やしたいんだったら、その人たちに楽しんでもらうことをした方がいいよね」ってコメントをもらって。そのときに、「リスナーさんがどうやったら喜んでくれるのかを、私は自分の中だけで考えていたな」と気づきました。

私が「こんなことをやったら楽しんでもらえるかも」と思ってやったとしても、実際に楽しいと思うかどうかは、私じゃなくてリスナーさんが決めることです。自分の中で悩んでるだけではわからないこともありますよね。たとえば、これまでに「リスナーさんの負担になるかも」とか「これはつまんないだろうな」って私が勝手に思ってやめていたことが、実はそうじゃなかったりもして。素直に相談してみるってすごく大事なんだと思いました。

和田一凛:意見を伝えるのではなく、相談することって大事ですよね。私は自分の枠のルールをしっかり自分で決めながら、これまでできていなかったところを直すようにしました。ファンの方が離れてしまった中で、一時は配信の雰囲気もよくなかったのですが、だんだん新規のリスナーさんもきてくれるようになっています。

コミュニケーションを大切にしながら、自分の枠を作り上げていく

-具体的に、配信の中で変えたことや改善したポイントはありますか?

ゆんゆんちゃん:細かいことで言うと、お忍びの時間を変えてみたのは新しい発見がありました。これまでは「時間を変えたらリスナーのみんなが大変かも」と思っていたのですが、いざ相談したら「そんなことないよ」って言ってもらえて。結果的に、お忍び配信の時間を変えたことで新しいリスナーさんも増えました。

和田一凛:私はお礼の言葉を伝えそびれたり、初見さんに対する挨拶を流れでやってしまわないように気をつけました。コミュニケーションを見直す中で「やっぱりリスナーさんが大事だな」って改めて思いましたね。

-つらい状況の中で、反省点や発見があったということですね。それらをふまえて、今後の配信ではどんなことを大事にしていきたいですか?

和田一凛:ずっとファンでいてくれている方も、それぞれ家庭や仕事があるし、いろいろな事情があって離れてしまうこともあります。だからこそ、今応援してくれていることは当たり前ではないのを忘れずに、常に感謝の気持ちをもって配信していきたいです。

ゆんゆんちゃん:私は配信するうえで、リスナーさんへの頼り方を間違えていたと気づきました。リスナーさんの繋ぎとめ方を間違っていたんだなって。困ったときには、上手に相談しながら向き合っていこうと思います。新しいリスナーさんのことも考えながら、もっとパワーアップしていきたいですね。

POCO BASEに参加して気づいた、自分の考えや強み

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-では今回、先輩ライバーとして登壇していただいたPOCO BASEについて、おふたりが感じる参加のメリットや魅力を教えてください。

和田一凛:POCO BASEに参加していろいろなライバーさんと出会うことで、自分を知るきっかけにもなります。ライバーさんたちを見ていると、自分はやっぱり「楽しいことをするのが好きなんだな」って思いますね。

ゆんゆんちゃん:周りにはライバーをやっている方が少ないので、私は単純に他のライバーさんと接点を持てるのがうれしいです。POCO BASEに参加すると配信のモチベーションも上がるし、職業も年齢も違うライバーさんたちと交流することで、自分の強みを見つけやすくなると思います。

-自分自身を見つめ直すきっかけにもなっているんですね。それでは最後に、おふたりにとって「自分らしい配信」とはなんだと思いますか?

和田一凛さん:見る人によって感じ方が変わると思うので、「私らしい配信はこれです」って一言では言いきれないですね。ただ、家のような感覚はあります。自宅で楽しく夕食をとって、そのあと眠くなっちゃうみたいな…。実家の夕食みたいな枠です(笑)。
いまはリスナーさんとの関係もあって、自分の配信を見直すいいきっかけにもなっています。リスナーさんを大事にしながら、居心地のいい配信にしていきたいですね。

ゆんゆんちゃん:一凛さんの配信を見ると、すごくしっかりされているように感じますよ!
私はアイドルが好きなので、リスナーさんと共感しあえるのが強みだと思います。アイドルに全然興味がなくても、私の話を楽しんでくださっている方も多いんです。Pocochaは、そういう何かに対する熱い気持ちを爆発させやすい場所かなと思います。好きなことを発信していくのが、自分らしさにつながるのかな、と。リスナーさんの反応を大切に、楽しんでもらえる空間を作りたいです。

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リスナーとの関係を通して、自分の枠を作るために大切なことを学んだそう。リスナーとコミュニケーションをとる中で、自分のやりたいことがうまく実現できないと感じるライバーも少なくないでしょう。それでも、おふたりのようにしっかりと向かい合い、自分の思いを大切にするのは大事なこと。そうする中で自分らしさを生かした枠づくりができてくるのかもしれません。

またPOCO BASEでも、自分の配信について見直せる機会になっているようです。

POCO BASEは、バックグラウンドの異なるライバーと交流できるので、配信のヒントや新しい考え方を得られます。悩みを相談しあえる仲間もきっとできるはず。

今後もさまざまなテーマで定期的に開催する予定です。もしも枠づくりで悩んでいるなら、ぜひ参加してみてくださいね。