「推しのため」だけじゃなくまず自分が楽しむ。ベテランリスナーのPocochaの極め方
Pocochaの文化やマナーを言葉にした「コミュニティハンドブック」。2021年3月にVer.0.1をリリースしています。
Ver.1.0では、Ver.0.1に記載してある素敵な行動に加え、高ランクのライバーさんやベテランリスナーさんが行っている「Pocochaをより良い場所にするための発展的な行動」も掲載したいと考えています。そのために、いつもPocochaにご協力いただいているライバー・リスナーのみなさんにお集まりいただきディスカッションを行いました。
今回はリスナー編。ベテランリスナーさんの発展的な行動をコミュニティハンドブック制作の参考にするべく、POCO BASEやぽこフォーラムなど、運営の企画にもご協力いただいているベテランリスナーのkatokijpさん、HiroKadoさん、ぷよたんさんにお話を伺いました。
katokijp
Pococha歴2年半。2021年3月第1回リスナー主催POCOBASEを主催。Hey.Siori、ゆうゆ推し。最近は色々な配信枠に顔出してます。「あ、かとーでいいです(笑)」がお約束。
HiroKado
Pococha歴2年半。色々な配信枠に参加しています。みんなでPocochaを楽しめるように日々情報収集したり、配信時には情報共有やトリセツ等も実施。
ぷよたん
Pococha歴約3年半。2021年6月には自身でPOCO BASEを主催。Pocochaの楽しさ、リスナー同士の交流、全てを教えてくれたみくまっちの配信枠ありきで今の僕がいます。
自分が一番に楽しめば、ライバーのためにもなる
――本日はコミュニティハンドブックに掲載予定の発展的な行動についてディスカッションいただければと思います。よろしくお願いします。まず、応援するライバーさんの配信枠を周囲に誇れる配信枠にするためにリスナーとして行っている行動はありますか?
katokijp:その配信枠に必要な知識を、必要なタイミングでお伝えするように心がけています。例えば、新人ライバーさんの配信枠で、イベント時にコミュニティハンドブックに書かれているイベント参加時のマナーを共有したことがあります。ただ単に「コミュニティハンドブックを読んでください」と言うより、必要に応じて説明したほうが理解しやすいので、適切なタイミングで伝えるというのが大事かなと思います。
ぷよたん:「ぽこボックスって何ですか?」という人には「コメントしてごらん」って言えば、「あ、取れた!」ってなりますよね。人は教わったことよりも自分でやったことのほうが覚えるものじゃないですか。そういう環境をつくるのが応援行動のひとつだと思っています。体験をつくることは、直接知識を教えるよりも深く考える必要がありますが、僕はそれが好きで、Pocochaでもいろんな人の体験を考えてコミュニケーションすることを楽しんでいます。
また、何かをする目的が「推しのため」だけになってしまうのは違うと思っているんです。僕も経験ありますけど、「こんなにしているのに」と思い悩んでしまうから。だから僕は「単推し」じゃなくて「枠推し」と言っています。応援するには、自分が一番楽しむことが大切だと思っています。自分のために楽しめば、それが推しのためにもなりますし、自分が明るくしていたら配信枠全体も明るくなるじゃないですか。
――みなさんが応援されているライバーさんの配信枠は、他のライバーさんやリスナーさんから目標にされる配信枠が多いと思います。そのような配信枠はどうやってつくられていて、そこにはリスナーさんたちのどのような努力があるのでしょうか。
HiroKado:私が応援しているライバーさんの配信枠は、初見さんが入ってきたら定期コメントを出して挨拶するというように、セオリー通りのやり方をしているリスナーさんたちがいて、そこにいろんな人がコメントしていくという見本のような配信枠なんです。
katokijp:初期から配信枠として完成されていましたよね。あそこは長く配信枠に通っているリスナーさんがお手本になっているんです。あとは、やっぱりいじれる人がいるって大事だと思うんですよ。名物リスナーのAさんが浮気キャラで、「この浮気者!」ってライバーさんからいじられているとか。キャラ設定や、目立つリスナーさんが偉ぶらないというのが大事だと思います。
いろいろな配信枠を行き来する文化をつくりたい
――「ベテランリスナーとしてこうあるべき」と思って行っている行動はありますか?
katokijp:いろいろな配信枠やライバーさんを知って行き来してもらえたら面白いなと思い、Twitterで情報を発信しています。先日、リスナーのBさんがあるS帯ライバーさんの動画をTwitterにアップしていたのを、引用リツイートしたんですよ。その動画ではライバーさんの工夫が紹介されていて、リツイートしたことで動画を見た別のライバーさんから「S帯ライバーさんの配信枠には遠慮して行けなかったので、工夫していることをリツイートしてもらえて助かります」と感謝されました。いろいろな配信枠に行ったり知ってる人が増えたりしていく中で、面白いことがあったら他の人にも伝えていきたいなと思っていますし、たくさんのユーザー間でPocochaを楽しむための情報を伝える文化ができたら面白いと思っています。
HiroKado:前にリスナーのCさんが、新アイテムとしてパワータイムが出た時にいろいろなライバーさんのリアクションをTwitterに上げていて、面白いなと思いましたね。
katokijp:アイテムリアクションアワードもそういった形でやっても面白いなと思います。10個か20個エントリーして、SNSから投票してくださいみたいな。そういう文化をつくっていきたいなっていうのはありますね。
――お互いの配信枠に行ったり、配信枠を回ったりするきっかけを、リスナーさんからの発信でつくれるのは面白いですね。
katokijp:配信枠を回るにしても、今は配信枠がありすぎてどこに行ったらいいかわからないんですよね。だから発信されたものがあって、その中から自分に合うもの、参考にしたいものがあったら行けるようになっているといいと思うんです。
――他の配信枠のリスナーさんとの交流を大切にされているのはなぜですか?
HiroKado:少しでも一緒に楽しむ仲間を増やしたいからです。いろいろな配信枠でいろいろな人に絡みますけど、結局は一緒に楽しみたいからっていうのがありますね。
ぷよたん:僕、かまってちゃんなんですよ。だから交流するんです。
katokijp:基本みんなそうだと思います。仲間がいるとやっぱり楽しいですよね。
運営と共に一緒に盛り上げるのも、Pocochaを楽しみたいから
――POCO BASEやぽこフォーラムなど、いつも運営と一緒に盛り上げてくださっているのはなぜですか?
HiroKado:純粋にPocochaを楽しみたいからです。
ぷよたん:Pocochaの思いや今後の方針などを知っておくことで、自分からみんなにそれを共有することができますよね。そこをきっかけに配信枠を盛り上げることもできると思っています。
katokijp:自分がちゃんと聞いたことだから、自信を持って伝えられますよね。噂とか誰かから聞いたとかじゃなくて。
ぷよたん:運営は協力してもらっていると思うかもしれませんが、僕はWin-Winだと思っています。
katokijp:私もそうですよ。Pocochaが純粋に好きだからやっているだけで、別に何かしてあげてるとかしてもらってるとは思っていません。むしろ、もっとうまくリスナーを使ってほしいと思っています。
HiroKado:何か求めるとしたら、新しい情報とか正しい情報ぐらいですよね。僕らは一人でも多くPocochaを楽しめる人が増えればいいと思っています。それが結果的に自分も楽しくなることにつながるので。正しい情報がわかっていれば、それをもとに一緒に楽しもうよと声がけができるじゃないですか。
ーー先ほど「リーダー」というワードが出ましたが、Pocochaのリスナーコミュニティを率いるリーダーになるのはどんな人だと思いますか?
HiroKado:ライバー単推しというだけでなく、Pococha全体を推しているような人だと思いますね。最初は自分の推しだけにフォーカスするものだと思うんですが、徐々にルールブックを確認したり、正しい情報は何かを自分で調べたり、ぽこフォーラムに聞きにいったりして、Pococha全体のことを知ることも大切かな。Pococha全体が良くなることが、自分の推し配信枠のためになるみたいな、視野の広い人がリーダーに向いていると思います。
新人配信枠からPocochaの文化を広げていく
――他のリスナーさんにコミュニティハンドブックやPocochaの文化を知ってもらうためにされている行動や今後したいことはありますか?
ぷよたん:いまのコミュニティハンドブックでは活字が多すぎて配信枠で薦められないんですよ。だからいま知ってもらうためにできる行動としては、これを見やすくするのに協力することだと思っています。まず自分が納得してから人に薦めたいので、読みやすくなってからリツイートしたり配信枠で言及したりします。
katokijp:コミュニティハンドブックはポコミックやPOCOTOMOをうまく使って、四コマ漫画にするといいと思います。四コマ漫画の下には詳しい解説を載せて。あとはポコチャレのお題にして、答えはハンドブックの中に書いてありますといって自然に読むようにするのもいいですよね。
ーー誰もが読みやすく面白いフォーマットにできるよう取り組んだ上で、みなさんにまた広めていただくのをお願いしたいと思います。Pocochaの文化を知ってもらうための行動という点ではいかがでしょうか?
katokijp:Pocochaの文化を知ってもらうには、やはり新人配信枠に行って伝えるのが一番いいですね。新人さんのうちから見守りながら、知識が必要だと思ったタイミングで口を出させてもらうのがいいんじゃないかなと思っています。「エルおめ」「コアおめ」「レベおめ」みたいにリスナー同士で祝いあう文化は新人配信枠でもすでにできていて、「何このあったかい世界は」みたいな感想を何人かの新人ライバーさんから聞いています。たぶんそういう体験をしたライバーさんはランクが上がっていっても自分の配信枠で同じようにしていくと思うので、まずはあたたかい体験をしてもらうことで新人ライバーさんを支えていきたいですね。
HiroKado:ライバーさんへのアドバイスのひとつとして、レベルが一桁前半のリスナーさんが来たら優先して対応するといいよと話したことがあります。最初の印象って大きいので、そのとき配信枠にいるメンバーがどれだけ丁寧に分かりやすく楽しく対応してあげるかが、一緒にPocochaを楽しむためにものすごく重要だと思うんですよね。始めたてでPocochaがつまらないと思われてしまったら、その人はPocochaからいなくなっちゃいますから。
ーーPocochaの印象が最初に入った配信枠次第で決まってしまうと。
HiroKado:そうです。逆に、最初に何かしてもらった配信枠のことは覚えていて、絶対戻ってくるじゃないですか。「いろんな配信枠に行くかもしれないけど、帰ってくる可能性高いよ」ってライバーには伝えています。
katokijp:文化を広げるっていうのは、そういうことじゃないかなって思いますね。もうやってる人に広げようとしても変えていくのは難しい。始めたての人にどうアプローチしていくかが大事だと思いますね。
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3人のお話からは、配信枠全体、Pococha全体の雰囲気を良くすることを考えているからこそ、まず自分自身が楽しむことを大切にされている様子が伝わってきました。
そして、一緒に楽しむ仲間を増やすための周囲への働きかけが、結果的にPocochaをより良くすることへとつながり、さらに自分も楽しめるという好循環を生んでいるのだと感じました。
Pocochaをもっと楽しみたいというみなさん、ぜひ参考にしてみてください。
3人のディスカッションの内容も反映したコミュニティハンドブック Ver.1.0は6月下旬公開予定です!どうぞお楽しみに。