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「専業にするのは不安…」先輩ライバーが語る職業ライバーを選んだ理由

皆さんは、ライバーを”職業”として考えたことはありますか?

人によってライバーとしての活動の仕方は様々ですが、「もっとライブ配信に時間をかけたい!」「ライバーとして大きな目標を達成したい!」という想いから専業を考える人もいるかもしれません。ただし、専業で活動するというのは勇気がいるもの。

「ライバーを職業にしてみたいけど、どうすればなれるのかな」
「もっとライブ配信に専念したいけど、なかなか勇気が出ないな」

そんなお悩みを持つライバーさんも多いのではないでしょうか。

”職業ライバー”とは様々な形があり、専業だから職業ライバーということだけではなく、兼業でライブ配信をされている方も「”複”業」として活躍されています。

この記事では、職業ライバーの中でも専業を選択されて活躍するトップライバーのさあやんさんとmacoさんにお話を伺いました。職業ライバーになったきっかけや、専業だからこそのメリット・デメリット、活動していく上での大切なこと……などなどたくさんのエピソードをお話ししてくれました。職業ライバーに興味があるライバーさん必読です!

”新しいチャレンジ”として選んだライブ配信という世界

ーーまずは、お二人が職業ライバーになったきっかけを伺いたいです! そもそも、どのような経緯でライブ配信を始めたのでしょうか。

さあやん:私は、2019年の年末にライブ配信を始めました。当時はそこまで大きな目標や夢があった訳ではなかったし、会社員としてのキャリアも積み上げている最中でした。ただ、仕事をして、帰ってきて、寝る、以外の楽しみを見出したくて、何かチャレンジしてみたい、新しいことをやってみたい、という気持ちがあったんです。

そんな矢先に今所属しているライバー事務所にスカウトしていただいて、そこで初めてPocochaに登録しました。上司を必死に説得して、副業としてライブ配信を始めたんです。

maco:私がライブ配信を始めたのは、2021年の年末ですね。ちょうどその頃、二級建築士の資格を取ることを目標にしていて、一生懸命勉強をしている最中でした。一方で、SNSなどで自分を発信していきたい、という気持ちも芽生えていたんです。そんな折に学校の先輩が新しいチャレンジの場としてライブ配信を選んでいて、一気に興味が沸きました。そこで先輩から話を聞いてみて、Pocochaを始めてみたんです。

仕事のクオリティは下げたくないけど、ライブ配信も諦めたくない。兼業ゆえの悩みに悶々とする日々

ーーそこからどのようにお二人は職業ライバーへと進んだのでしょうか?

さあやん:初期から積極的に応援を届けてくれていたリスナーさんが、諸事情で離れてしまった時期がありました。それがきっかけでランクが一気に落ちてしまったのが悔しくて、「もっと本気でやらないとだめだ」って感じたんです。その当時すでに応援していただけるリスナーさんは他にもいたので、その人たちと一緒に立て直していきました。ただ、ライブ配信に対しての情熱が大きくなっていくほど、兼業の大変な部分も出てきました。やりたいことがあるのに、とにかく時間が足りないんですよね。仕事も忙しかったので、睡眠不足になったり、無理をしていたことも多かったです。

ーー確かに、今まで以上にライブ配信を頑張りたいと思っても、時間の制約がある分もどかしく感じることもありそうです。

さあやんさん

さあやん:副業を許可してもらっている分、仕事のパフォーマンスを下げたくはない。でも、ライブ配信を諦めたくもない。その狭間で悶々としている日々でしたね。

ただ、応援していただけるリスナーさんたちの存在のおかげで、自分の心の中でライブ配信の比重が大きくなっていることにも気づいていました。自分の推しマークをつけてくれる人たちも現れるようになり、Pocochaで活動している自分のことも好きになっていたんです。そこで悩み抜いた末に、会社をやめようと決心しました。と言ってもすぐにやめたのではなく、3ヶ月間で達成すべき目標を設定し、それをクリアできたら会社をやめることにしたんです。リスナーさんにもそう伝えて、がむしゃらに頑張りました。そして、目標を達成できたので、会社を辞めて職業ライバーの道を進むことになりました。

「まだここで頑張りたい」強い想いから、内定を辞退して職業ライバーの道へ

ーーmacoさんは、学生時代からライブ配信を始めていたんですよね。そこからどのように職業ライバーになったのですか?

maco:私は資格試験も終わり、内定をもらった後に本格的に配信を始めました。最短S帯という目標を掲げて、がむしゃらに配信を行い、無事達成することができました。その後、内定者向けの手続きや資料が届き始めた頃、すっかりPocochaに夢中になってしまっていたんです。「まだここで頑張りたい」と思いました。私は両立するのが苦手なので、もしライブ配信を続けるなら内定は辞退すべきだろうとも思っていました。

親は私に安定した人生を歩んでほしいと思っていたし、ライバーって当時は世間的な認知度も今より高くなく、よくわからない仕事でした。そこは説得が必要でしたね。親には、結果が出るまで続けるし、安易な気持ちではないこともちゃんと伝えました。何より家でいつも配信を頑張っている姿は知ってくれていたので、最終的には受け入れてもらえることができました。

macoさん

専業のライフスタイルと配信のスタイルが一致して、配信のクオリティが上がるパターンも

さあやん:macoさんの、両立ができないって話、私も共感します。これと決めたことを全力で頑張ることができても、120%の力でいくつも並行して進めるって相当難しいことです。私は責任感が強いタイプなので、どちらも完璧にやらないとと思ってしまう。そう思えば思うほど、自分の自由も奪われてしまうし、プレッシャーが原因で眠れなくなってしまったり、体調が崩れてしまったりもする。

maco:わかります!もちろん仕事の方がより時間の制約や負担は大きいと思うのですが、私も学業と両立していたときは、配信を頑張りすぎてバランスが崩れてしまうこともありました。「学校が終わった後に配信するね!」と言っていても、授業が延びて時間通りにできないこともありました。専業になってからは120%ライブ配信に集中できるようになったので、スケジュール管理もしやすいですし、当時のストレスやもどかしさからは解消されたと思っています。

さあやん:私も同じで、専業になったからこそ企画を考える時間ができたし、それによって配信のクオリティもグッと上がったと思っています。特に私の場合は、自分の日常の姿をありのまま見せていくようなスタイルで配信をしているのですが、職業ライバーになってからは、自分の生活が全てコンテンツになったような感覚があります。例えば、寝起きだからあえて配信をつけよう、とか、自分の生きていること全部が配信に繋がっていると感じられるんです。それが私にとってはいい意味でライブ配信をするハードルが下がって、より頑張りやすくなりました。

さあやんさん

時間が自由に使えるからこそ、頑張りすぎてしまう一面も

ーー自分がやりたかった配信スタイルが専業のライフスタイルとマッチしたんですね! ちなみに、専業になったことで大変だったことはありましたか?

さあやん:頑張り放題だからこそ、頑張りすぎてしまうところですね。ライブ配信って、自分が常に全力じゃないと、それが如実に現れてしまう場所だと思っています。休まずに走り続けないといけないと思ってしまう。応援していただいているからこその孤独というのも感じます。

maco:すごく共感します。なんなら、現在進行形で悩んでいるかもしれません(笑)。私は社会人と同時に職業ライバーがはじまったので、周囲は就職をしていく中で、自分は違う選択をしたという気持ちが強くありました。だからこそ、頑張らなきゃというプレッシャーがあったんです。そこでさあやんさんが言っていた通り、頑張りすぎてしまうんですよね。

今はおやすみを取るのも大事だってわかっているんですけど、頑張りたい気持ちと、自分の限界を察してブレーキをかけるタイミングのバランスを取るのがいまだに難しい。応援してもらっているからこそ、自分で判断ができなくなってしまうんです。自分だけの目標じゃなくて、みんなでの目標だと思うので。

ライバー同士の繋がりが、孤独感を解消することも!

さあやん:macoちゃんも責任感が強いんだと思います。みんなが応援を届けてくれているからこそ、これくらいやらないといけない、と思ってしまう。でも、それって時期もあるかもしれません。私もちょうどそれくらいの時期は、同じように悩んでました。もちろん周囲に相談したり、おやすみを適度に取っていく必要があるけど、続けていく中でそのバランスは次第に取れるようになってくるかもしれない。

ーー先輩からのアドバイス、すごくいいですね。

maco:私、こうやってさあやんさんに助けられている場面って多くあるんですよ。

macoさん

ーーそうなんですか?

maco:私はさあやんさんのことをX(旧Twitter)で知って、配信にも遊びに行くようになったんですけど、さあやんさんって普段からライブ配信に関することをSNSでたくさん発信してるんですよね。ライブ配信が終わった後の少し寂しい時間に、さあやんさんの投稿を見て、共感したり安心したりしていました。つい先日も、「8月は来てくれるリスナーさんが減ってしまうことが多い」という投稿を見ていたおかげで、実際に8月にリスナーさんが減ってしまったときに「さあやんさんが言ってたやつだ!」と気づいて、落ち込みすぎずに済んだんです。

さあやん:ライバーって、自分の目の前で起きていることが、自分だから起きていると思いがちなんですよね。頑張ってる人ほど、自分のせいだと抱え込んでしまう。でも、多くの場合、そんなことはないんです。実際、例えばライブ配信だってサービス業だと考えたら繁忙期もあれば閑散期もあるわけです。その瞬間だけを見て落ち込むのではなくて、長い目で見てスケジュールを立てる方が良い。そういう私の経験や気づきは積極的に投稿するようにしていますね。

ーー先ほどは職業ライバーの孤独についてもお話がありましたが、そういったライバー同士の繋がりが孤独感の解消にも繋がりそうですね。

maco:大切だと思います。ライブ配信って、どうしても自分が先頭に立っているようなプレッシャーがあるし、孤独を感じるものです。そこで、自分のことをわかってもらえるようなアドバイスをくれる相手がいるかどうかって、すごく大きいと思うんです。ライバー同士って、ライバー繋がりって、もちろんライバルになる瞬間もあると思うんですけど、お互いに比較しないで、自分達はそれぞれ唯一無二だと信じて、ライバーにしかわからない気持ちをお互いに共有しあえた方がいいと思ってます。

さあやん:敵対するってもったいないですよね。私はSNSでの情報発信やセミナーの登壇、今回のような対談などを通じて、次第に自分の声がいろいろなライバーさんのところに届くようになりました。そうなることで、ライバーさんから共感してもらえたり、応援してもらえることが増えたんです。そして「私の発信に救われた」といったライバーさんの声が増えていくたび、ライバーさんに支持してもらっているからこそ、自分も頑張らないと、と背筋が伸びるような感覚もあります。私は期待される方が頑張れるタイプなので、リスナーさんとはまた違った形の自信をライバーさんからいただいてモチベーションになっている気がしますね。

Pocochaにかける想い、そこに繋がるストーリー……職業ライバーになるために必要な考え方

ーー最後に読者の方に一言お願いします!

maco:これから専業になりたいと思っている方も、この記事を読んでくれていると思います。そのような想いを抱えている方たちは、まずは今自分がどれくらいPocochaのことを想っていて、どれくらい本気でライブ配信をしたいと思っているのか、見つめ直してみることをお勧めします。立ち止まって冷静に考えてみて、それでも自分は本気でチャレンジしてみたいと思ったなら、飛び込んでみることで世界が変わるかもしれません。もちろん不安も大きいかもしれないけど、ポジティブな気持ちで一歩踏み出すことで、違う世界が見えることもあります。私もそうだったのですが、専業になろうとするといろいろなことを言ってくる人がいるかもしれません。
でもまずは、何よりも自分の気持ちを大切にしてください。応援しています!

さあやん:専業って、生半可な覚悟でなれるものではありません。私は何事もストーリーを作ることが大切だと想っていて、何かに挑戦したりするときは下準備をしっかりとしています。大きなイベントに出るときも、自分のイベントに賭ける想いをnoteを書いて、Twitterでも発信して、ストーリーを組み立てた上で当日を迎えるようにしています。もし専業を目指すのであれば、そこから逆算して、どれくらいの準備が必要なのか考え、自分なりのストーリーを組み立てていくことが大切だと想っています。私も専業になるまでの期間は悩みに悩んで、細やかな目標設定をリスナーさんとしてきたからこそ、応援してくれる人たちが集まってきてくれたと感じています。
本当に専業になりたいという強い意思があるなら、リスナーさんと一緒にストーリーを作って、一つの感動体験を経ていきながら目指していくのもありかなと思います。


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