”配信の目標”ってどうすれば伝わる?S帯ライバーが語る、配信枠全体で目標を叶える方法|すーさん×HIMIさん
配信を通して、こんな目標を叶えたい!
そんな想いはあるものの、リスナーさんに伝える方法がわからなくて悩んでいるライバーさんも多いはず。
どうすれば、配信枠全体で目標に向かうことができるのでしょうか。
その秘訣は「言語化」と「発信」かもしれません。
今回は、「笑顔の波を広げたい」を目標に掲げ、定期的にPococha講座を配信しているライバーのすーさんと、看護師からライバーに転身し「配信を通してリスナーさんに元気を届けたい」という想いでリスナーさんの心のケアまで意識して配信をしているライバーのHIMIさんのお二人に、”リスナーさんに目標を伝え、協力してもらうために意識していること”を伺いました!
配信を通してみんなに元気を届けたい
ーすーさんは「笑顔の波を広げたい」、HIMIさんは「配信を通してリスナーさんに元気を届けたい」という思いを持って活動をされていますよね。この目標はいつ頃から発信されていたのですか?
すーさん:僕は、始めて一、二ヶ月くらいの頃にはすでに言っていましたね。もともと舞台俳優をしていたので、根本的な自分の思いとして「舞台を見てくれたお客さんが明日も頑張ろうと思ってくれたら嬉しいな」というのがありました。もっと遡ると、子どもの頃から人に喜んでもらえるのが好きで、中学生の頃の夢はサーカス団員だったんです。正直ライブ配信を始めたきっかけは、コロナ禍が明けたときに舞台の集客につながればいいな、収入にもなったらラッキーだな、という思いからだったんですけど、「すーさんの配信で元気になれました」と言ってくれるリスナーさんとの出会いを通して、自分がやりたいことはここでもできるじゃないかと気づいたんです。そこから本格的にライブ配信をしようと思いました。
HIMI:すーさんは子どもの頃から楽しませたいという気持ちがあったんですね。逆に私が「リスナーさんに元気を届けたい」と思えるようになったのは1年くらい前からなんです。
すーさん:そうなんですね。
HIMI:私は配信を始める前は、ゴスペルシンガーをやっていたのですが、その頃は自分が歌手になりたい、自分が目立ちたいという気持ちが先に立っていました。だけど、双子の姉が病気になり8年間闘病したことをきっかけに、ゴスペルシンガーをやめて看護師になったんです。ライブ配信を始めたのは看護師になってからです。その頃には姉も亡くなっていて、笑うこともできなくなっていました。ただ、友人に「歌とか雑談をしてみたら?」と勧められて試しにライブ配信を始めてみたら、そこにいるリスナーさんにすごく励ましてもらったんです。私が笑うと、みんなも笑ってくれる。笑うことって幸せで素敵なことだと感じられました。リスナーさんと励ましあえる関係性になれたらいいなと思って、そこから自分はみんなが元気になれる配信をしていきたいと思うようになったんです。
すーさん:辛かったり悲しかったりした経験を、元気という形でお返しできているってとても素敵なことだと思います!
目標をリスナーさんたちと一緒に叶えるためには?
ーお二人は、目標をリスナーさんたちと一緒に叶えるために、工夫されていることはありますか?
すーさん:僕が配信当初から意識しているのは、言葉をまっすぐに伝え合うということです。というのも、リスナーさんのコメントって文字だけなので、意図せぬ誤解を生んでしまったりしやすいんです。なので僕は、配信内ではとにかく「直球の言葉が好きだよ」と伝えるようにしています。その方が僕自身も嬉しいし、わかりやすいし、リスナーさんも気持ちがちゃんと伝わる。お互いへのリスペクトは大事だと思っているので、僕自身もまっすぐな言葉を意識して使うようにしています。そうやって言い続けているうちに、気がついたら同じような思いをもつ人たちの集合体になっているんですよね。よく「素敵なリスナーさんが多いですね」と言われますが、それはそうやって自分の気持ちを伝え続けた結果だと思っています。
HIMI:私は以前、笑顔を届けるという目標のためには、嫌なことがあっても笑っていないといけないと思っていました。でも、そうやって無理をするのは自分が辛いし、配信中に悲しくなって泣いてしまい、雰囲気が悪くなってしまうこともありました。このままだと私の「リスナーさんに元気を届けたい」という気持ちに反してしまうと気づき、まずはファミリーのみなさんに、自分がされて嬉しいことや嫌なことなどを言葉にして伝えたんです。そうすると、普段の配信の中でリスナーさんが、私が配信をしやすい流れを作るように協力してくれるようになりました。最近は、コメントの流れがゆったりしているときなどに自分の気持ちを伝え、配信枠全体で目標に向かうような空気作りをしています。
目標を叶えるために自分のできることから行動してみる
ーお二人とも、嬉しいことや嫌なことをはっきりと伝えることで、一体感のある配信枠作りをされているんですね!
HIMI:あとは、悩んでいるライバーさんが配信に来ることが多いので、相談によく乗っています。配信内で話すとそれだけで終わってしまうので、ツイッターのDMなどでやりとりしていますね。Twitterで自分自身の考えも積極的に発信するようにしています。
すーさん:僕も定期的に配信内でPococha講座というのをやっていて、そこでライバーさんの悩みを聞く機会が多いですね。それって僕の「笑顔の波を広げたい」という想いにも繋がっているんですよ。僕の考えてきたことやノウハウが誰かの支えになって、救われるライバーさんがいたらいい。そうしてライバーさんが笑顔になれば、それによって救われるリスナーさんがいるかもしれない。Pocochaを使ってくれているユーザーさんが笑顔でいてくれないと、Pocochaは盛り上がらないじゃないですか。Pocochaが盛り上がることは広い目で見れば僕自身のためにもなると思っています。
ーお二人ともライバーさんにも積極的にサポートをされているんですね。
すーさん:もともとはリスナーさんにパフォーマンスを通して楽しみを届けるというのが根本の目的だったんですけど、ライバーさんも悩んでいる人って多いと気づいたんですよね。僕自身は配信で人生が変わったし、Pocochaに救われたと思っています。東京の小劇場の片隅で毎月貧乏な生活をしていた日々から、今や自分で会社を設立できるほどになった。こんな素晴らしいことがあるのかと感じたので、そういう人たちを増やそうと思ったんです。今考えていることや経験からのアドバイスができるのは現役ライバーの強みですね。
HIMI:私もすーさんと全く一緒です! ゴスペルシンガーのときは、本当に生活が苦しくて、電気もガスも水道も止まって公園に水を汲みに行ったりもしていました。でも、それでも自分はエンターテイメントが好きで、自分の価値観を届けたいと思っていた。今は配信を通して共感しあえる、一緒に泣いたり笑ったりできる人たちと時間を過ごせて、生活までできている、という経験をしたので、同じような境遇にいるような人たちにも「希望はあるよ、諦めないで」と言いたくなったんです。心が折れてやめていくライバーさんを見るたびに胸が痛くなるし、できたら私みたいに、救われたりハッピーだと感じられるライバーさんを増やしたいです。
「ありがとう」という気持ちが配信枠を発展させる
ー配信枠の目標を実現するために、リスナーさんに向けて何か働きかけをしていることはありますか?
すーさん:よく言っているのは、SNSであろうと配信であろうと、リアルと変わらず、相手に対するリスペクトや思いやりが必要だ、ということはよく伝えています。自分はこれだけたくさん応援しているんだから何言ってもいいだろ、というのはやっぱり違いますよね。その配信枠のルールを守ることが大事です。
HIMI:すーさんの、相手に対する思いやりが大事という話、とてもよくわかります! 私の配信枠のリスナーさんたちは、「僕たち楽しませてもらっているから、ライブ感を出して楽しみたいんだ。みんなと楽しみたいだけ」と言ってくれるんです。お互いに感謝の気持ちで応援行動に繋がればいいなと思っています。始めたばかりの人が来たら、私が口で説明して、誰かが定期を出してあげる。タグをつけてくれたら、ありがとうと感謝する。そうやってみんなが少しずつできることをやることで、配信枠が発展してきたなと感じています。
SNSなど、配信外でも積極的に発信
ーお二人はSNSではどのような発信をされていますか?
HIMI:私はTwitterで、ライバーマインドについて呟いています。ライブ配信って何が楽しいのかという部分を、リスナーさんとお互いに共有しながら発信していますね。
すーさん:僕はTwitterとYouTubeが中心になっていて、YouTubeだとPocochaのシステムがわからない人に対して知識をまとめている動画が多いです。Twitterは、僕が俳優時代の頃のフォロワーさんが多くライブ配信をよく知らない人が多いので、そういう人たちに向けてライブ配信の魅力や勘違いされがちな部分について発信するようにしていますね。
ーお二人とも既存のリスナーさんだけではなく、ライブ配信をよく知らない人たちにも向けて積極的に発信されているんですね。今回のお二人の対談では、自分軸を持って様々な発信をすることがいかに大切かわかりました。
すーさん:そうですね、配信を通じてどんな理想を叶えたいのか、そういった自分軸を持つことは本当に大切だと思います。ランクで悩みがちなライバーさんは多いですが、もちろん目標として持つのはいいけど、目的になったら違うよなと思っていて。配信を通して何をしたいのかという部分ではやっぱり、笑顔を届けたり、お互いに楽しくなれることが大事だと思っていて、そういう思いで僕は事務所を作りました。いいなと思うライバーさんほどやめてしまいがちですよね。
HIMI:そうなんですよね。優しすぎる人ほど、我慢して潰れてしまう人が多い。最初に話していた「自分軸を持って伝える」ということができたら楽になる気がします!
すーさん:そういうライバーさんがどんどん増えたらいいなと思うし、今回の対談による発信がそういうきっかけのひとつになってくれたら嬉しいですね。
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対談いただいたお二人、改めてありがとうございました!お二人のプロフィールは下記からご覧いただけます✨