「Cランク→Bランクの壁が乗り越えられない…」そのとき気づいた自分の強みの見つけ方 | NaNa
「配信を始めてみたはいいものの、なかなかランクが上がらない」
「なんの一芸もない自分が配信で応援してもらえるのだろうか」
……そんな悩みを持ったことがあるライバーも多いのではないでしょうか。
たくさんの配信枠がある中で、自分だけの強みや武器を見つけるのは大変なこと。
現在S帯で活躍されているライバーNaNaさんも、配信を始めたばかりの頃はなかなかランクが上がらなかったり、自分の配信枠の方向性に自信がもてなかった時期があったと言います。
果たしてNaNaさんは、どのように自分の強みを見つけ、今のランク帯まで上ることができたのでしょうか? 当時のエピソードや、そこから得た気づきなどについて伺いました。
リスナーとのコミュニケーション自体が私の武器
ーーNaNaさんは、ライバーを始めたばかりの頃、ご自身の配信枠の強みや武器についてどう考えていましたか。
NaNa:正直、最初の頃は他の人に比べて特別に輝いたところがある人じゃないと活躍できない場所だと思っていました。話も面白くないといけないし、沈黙の時間は作ってはいけない。そうやって肩に力が入ってしまっていた頃は、本当の自分も出せないし、ずっとぎこちなかったです。
私は歌うことは好きだけど、別にプロではないから武器になるとも思えない。本当にこのままライブ配信をしていてもいいのだろうか、と不安になることがありました。
ーーその不安はどのように解消したのでしょうか。
NaNa:きっかけはリスナーさんからのコメントですね。ある日の配信中、不安になって「他のライバーに比べて特別輝いているわけでもないのに、今のまま続けて大丈夫なのかな」と聞いたことがあるんです。そしたらリスナーさんからは「全く悪いと思わない」「別に特別輝く武器がなくてもいいんじゃない」と言われました。
そこで、ライブ配信はテレビやyoutubeとはまた違った強みがあるのだと気づいたんです。リアルタイムでコミュニケーションをとることができて、ライバーとリスナー、もしくはリスナー同士で交流を楽しむことができる場所、それがライブ配信なんですよね。
もちろん多才なライバーさんはすごいけれど、多くのリスナーさんはまずは居心地のよさを求めて来てくれているんだ、と感じたんです。それに気づいてからは、強みを探すというよりは、リスナーさんと楽しくコミュニケーションが取れたら、それ自体が私の武器だと思えるようになりました。
ーー自分らしくコミュニケーションを取れること、それ自体が武器なんですね。
NaNa:私は距離を縮めるのが得意で、関西人ならではのフレンドリーさもある。だから特別に飾ったりするんじゃなくて、もっと自分らしい配信をしてみようと振り切ってみたんです。
そしたらリスナーさんとも距離感が縮まって、今までよりもずっと楽しく配信をすることができるようになりました。初見のリスナーさんとも旧知の友達のようなノリで話すことができる。無理やりそういう空気を作っているんじゃなくて、自然とそういう雰囲気になったんです。
何もわからないまま配信を始め、C帯でスランプの日々
ーーリスナーさんからのコメントで、自分の本当の武器がわかったんですね。そうやって不安や悩みを相談するってなかなか勇気のいることだと思いますが。
NaNa:私はもともと、何もわからないままライブ配信を始めたので、基本的にすぐにリスナーに相談するようなコミュニケーションを取っていたんですよね。「メーターの見方がわからへん」とか。初心者だからこそ通用する配信の仕方ですけど、そういうコミュニケーションを通じて成長していきました。
ーーもともと相談しやすい空気感ができていたんですね。そこからは特に問題なくランクアップをしたのでしょうか。
NaNa:1ヶ月も経たないうちにB帯まで上がることができました。ただ、右も左もわからないまま始めたので、それがすごいことなのかどうかもわからない。おまけにB帯から一気にランクアップもキープも壁が高くなってしまう。メーターの機能もよく理解していないから、締め時間などの管理もできなくて、気がつけばC帯に落ちてしまっていました。そこからはなかなかB帯に戻れなくて、ちょっと苦しい日々が続きましたね……。
リス活で気づいた、リスナーが長く滞在したくなる配信枠の特徴
ーースランプはどのように解決されたのでしょうか?
NaNa:まずは、機能の基本的な部分をちゃんと勉強して理解をしました。また、他のライバーからいいところを学ぼうと、リス活(※リスナー活動。他の配信枠にリスナーとして遊びに行くこと)を積極的に行うようにしました。
そうやって試行錯誤していく中でだんだんと自分のパフォーマンスも上がり、B帯に復活してからはスムーズにA帯、S帯とランクアップをしていきました。
ーー結果がちゃんと出たんですね! リス活ではどのようなことを学ばれたのですか?
NaNa:ライバーの盛り上げ方やリアクションなどはもちろん、自分がリスナー側に立つことによって、「普段リスナーってこういう風に思っているんだ」ということを体感できました。
こういう言い回しが嬉しいなと感じたら自分も真似してみるし、逆に言われて悲しくなる表現があったらそれはやめておこうとなる。いい面も悪い面も勉強になりました。
ーー言われて嬉しかったことや悲しかったことの具体的なエピソードが聞きたいです!
NaNa:言われて嬉しかったのは、話が盛り上がっているときに入室してしまってコメントしづらいなと感じていたら、ライバーさんが私のアイコンを見て声をかけてくれたときですね。
目に見えるコメントやアイテムだけではなくて、配信枠全体が見えているんだと感動しました。悲しいなと思ったのは、自分のコメントに対して「そうなんだ」で終わってしまうときですね。次のコメントにつながらないし、話題を切られたように感じてコメントしない方がいいのかなと不安になってしまう。
リス活をしていて自分が長くいたいなと思った配信枠の特徴は、ライバーさんが1つのコメントから話題を広げてくれるところです。コメントに対して「え、それってこういうこと?」とさらに深掘りすれば、リスナー側も「そうそう、それで……」と嬉しくなる。そうするとコミュニケーションはどんどん盛り上がってテンポもよくなっていく。
ーーそういったリスナー目線の気づきを得てから、配信枠はどのように変化しましたか?
NaNa:長くいてくれるリスナーや、「今日も来たよ」というコメントが増えましたね。ライバーの目線だけだったらオッケーだと思っていたことも、リスナー目線になるとちょっと違うなと思うことが増えて、そこを意識するだけでも配信のクオリティが一気に変わって、リスナーとの関係性もより深くいいものになったと感じています。
ーー最後に、デビューしたばかりのライバーさんに向けてメッセージをお願いします。
NaNa:先日ぽこセミナーでもたくさんのデビューライバーさんと会う機会があったのですが、とにかくみなさんとても目がキラキラしていて、こちらまでパワーをもらえたような気分でした。そういったエネルギッシュな時期だからこそ、まずは配信を楽しんでもらいたいなと思っています。
コロナ禍でなかなか人と会う機会も減ってしまった今、ライバーをやっているだけで、年齢や性別、生まれた国や価値観など全てが違う人たちと会うことができる。そういう人たちとくだらないと言われるような話題で大笑いできる瞬間が本当に楽しいなと思うので、ライバーのみなさんにもぜひ味わっていただきたいです。
もちろんランクなど悩み事はあると思うんですけど、あくまで配信は楽しむ場であり自分の居場所なんだと感じていただけたらなと思います。
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今回NaNaさんに登壇いただいたポコセミナーは、今後も開催予定です!
ほかのライバーの配信方法や考え方を聞くことで、自分の配信のレベルアップにつながります。興味があるテーマがあれば、ぜひ参加してみてください。
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