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大きな夢や目標よりも「等身大」の配信を。S帯ライバーが語る、配信で本当に⼤切なこと|さくちゃん×ねこみ。 LIVER×LIVER

Pocochaでは、個性豊かでさまざまな経歴をもったライバーが多く活躍しています。連載「LIVER ×LIVER」では、そんなPocochaライバーの「個性」と「共通点」を探っていきます。

今回お話をうかがったのは、S帯ライバーとして活躍するさくちゃんさんとねこみ。さんです。リスナー離れやランクキープに悩んでいた時期があったというおふたりが、どうやって壁を乗り越えたのか、配信に対する向き合い方をお話してもらいました。

リスナー離れやランクに悩んだ日々…そこで“見方”を変えてみた

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ーまずはおふたりの配信歴や現在のランク、配信スタイルについて教えてください。

さくちゃん:配信歴は1年5カ月くらいで、今のランクはS6です。もともと歌手として活動していたので、普段はポコチャでも歌配信をしています。邦楽を歌うことが多いですが、リスナーさんからもらったリクエスト曲や、自分のオリジナル曲も歌っています。

ねこみ。:私は配信歴1年8カ月くらいで、今のランクはA2です。普段は雑談配信をしています。配信では“29歳主婦のリアルな生活”がのぞき見できるような、私生活をエンターテインメントにする配信をしていて、リスナーさんと他愛もないお話を楽しんでいます。

ー約1年半配信を続けられてとてもご活躍されているおふたりですが、今まで配信で一番大変だったことはなんですか?

さくちゃん:それまで毎日配信に来てくれていたリスナーさんが、突然配信に来なくなってしまったのを初めて経験したときは、すごく思い悩みましたね。「自分が何かしてしまったんじゃないか」とか、配信のアーカイブを見返して「最後にかわした会話のせいなのか」とか、原因がわからず自分に非があるんじゃないかと思っていた時期は辛かったです。

ねこみ。:私は配信を始めた頃、あまりランクを気にせずマイペースに配信をしていたのですが、周りからの期待もあってS帯を目指すことにしたんです。そこからS5まで上がることはできたんですが、毎日メーターに追われ、ランクのことばかり意識したような配信になってしまい、「ねこみ。ちゃんらしくない」と離れてしまうリスナーさんもいました。私自身も以前の配信とはアイテムリアクションなどのテクニック的なところを変えたことによって、自分らしい配信ができていなかった自覚もあって、すごく葛藤していました。

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ー多くのライバーさんが経験しそうな壁ですね…。そのときはどうやって解決しましたか?

さくちゃん:先輩ライバーの方から「ライブ配信はリスナーさんとの出会いと別れを繰り返すものだよ」とアドバイスを受けたことが、大きな分岐点になりました。

当時はライブ配信を始めたばかりで、まだ配信に対する情報も少なかったので「ライブ配信ってそういう考え方をするものなんだ」とすごく腑に落ちて。私だけに起きていることではないのだという安心感に加え、過ぎたことにフォーカスするよりも、今日も配信に来てくれているリスナーさん達に楽しんでもらうことの方がよっぽど重要だな、という前向きなマインドに切り替えられるようになりましたね。

ねこみ。:私は、S帯にこだわることを辞めました。S帯にいて悩んでいるときに自分の気持ちを見つめ直してみたら、「リスナーさんはS帯にいる自分のことが好きなわけではなく、笑っている私を見たいんじゃないか」と気づいたんです。当時は悩みすぎて配信中に泣いてしまうこともあって…。でも、みんながアイテムや時間を使って応援してくれているのに泣いてしまうのは本末転倒と思いました。そこからは、自分らしく配信できるランクにいることを心がけて、今はA帯に落ち着いています。

「小さな目標を立てる」「イベントでメリハリをつける」ことで応援してもらいやすい枠に

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ーおふたりとも、配信に対する“見方”を変えたんですね。リスナーさん離れやランクにこだわらず配信するようになってから、変化はありましたか?

さくちゃん:今日配信に来てくれている人たちをより大切にできるというか、より感謝できるようになりました。いつもリスナーさんが配信に来てくれていると、それが当たり前に感じてしまうこともあるんですが、実はそれって全然当たり前じゃないんだよなって。そして、配信を始めた当時から変わらず来てくれているリスナーさんがいることは、もっとすごいことなんだっていうのも、あらためて再確認できました。そういった”良いこと”に目を向けやすくなった気がします。

ねこみ。:私はランクを下げたことで時間にも気持ちにも余裕ができて、家族や友人、自分と向き合う時間、趣味の時間などを大切にできるようになりました。そして、私と同じような主婦ライバーやママライバー、これからライブ配信に興味を持つ方たちの「星」になりたいという目標もできました。子育てなどで自分で時間の都合がつかない、外の仕事ができなくなった人たちにとって、自宅でできるライバーという仕事は魅力的だと思うんです。でも、なにかを犠牲にしないとお金が稼げないという仕事だったら誰も憧れないと思うから、自分がまず時間や気持ちに余裕を持って、楽しみながら配信をできるようなライバー像を体現したいなと思っています。

ーおふたりがリスナーさんに応援してもらうために、配信で工夫していることはありますか?

さくちゃん:私は歌配信なので、例えば「ここまで応援してもらったら、配信中の歌声がきれいに聞こえるように配信用のマイクを新調します!」とか、リスナーさんと一緒に配信に関わる小さな目標を立てるようにしています。そして実際に目標を達成してマイクを変えたら、リスナーさんが「なんか音が全然ちがうね!」って盛り上がってくれたし、「じゃあ次は何を目標にする?」とリスナーさんから言ってきてくれたんです。だからコツコツと小さな目標を立てることで、良い効果があるなと思っています。

ねこみ。:私はメリハリをつけるようにしています。普段の配信ではあまり「応援してね」といった言葉を使わないので、リスナーさんも私を笑わせようしたり、リアクションを見たりするためにアイテムを使ってくれていて、気づいたらメーターが上がっていることが多いんです。でも、イベントのときは「頑張りたい」とか「応援してほしい」という気持ちをはっきり言葉にして、普段の配信のときとはメリハリをつけると、より本気度が伝わる気がします。

現状を受け入れて“等身大”で配信することの大切さ

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ーそれでは、現在おふたりがライブ配信で大切にしている考え方はなんですか?

さくちゃん:まず「自分が誰よりも一番楽しむ」ことを大切にしています。だから気分や体調がすぐれないときは、無理をせず休むようにしています。

あとは、とにかく「リスナーさんに感謝する」こと。お仕事終わりやお昼休みなど、みんなが時間を割いて配信を見にきてくれていることを忘れず、配信に来てくれている人を大切にすることを心がけています。

そして「何があっても人のせいにしない」。もし配信で思うようにいかないことがあっても、自分のせいでも誰のせいでもなく「これが今日のみんなのベストなんだ」と受け入れる。自分を過大評価しすぎないことも大事だと思っています。

ねこみ。:私はまず「一人の人間として幸せになる」ことを目標に配信をしています。ライバーとしての活躍や知名度もすごく大切だと思うけど、私にとっては自分らしくいられる時間や、家族と一緒に過ごす時間も大切なので。

あと、私はずっと周りのライバーさんのように大きな目標や夢を持てないことがすごくコンプレックスで、「夢や目標がないと応援してもらえない」とさえ思っていたんですが、実はそうじゃないことも最近わかってきて。だから「頑張らないを頑張ること」を一つのテーマにしています。いま、自分の生活を犠牲にしたり無理したりして配信しているライバーさんもいると思うから、私の配信スタイルをいろいろな人に共有することで、もっと等身大で配信を続けられるライバーさんが増えていってくれたらうれしいなと思います。

ー最後に、おふたりはPOCO BASEへの参加やポコセミナーでご登壇などされていますよね。そういった交流の場でライバーさん同士のつながりができて、よかったことはありますか?

さくちゃん:私はPOCO BASEに参加して音楽枠のライバー限定でリレー配信をするなどしたことで、自分と同じ歌ライバーの方との交流が増えました。ライバー同士で配信方法や悩みの共有ができるので、こういう交流の場があるのはいいですよね。

歌ライバーのファミリーさんは音楽が好きな人が多いところが共通しているので、自分の配信枠にほかの配信枠のファミリーさんが遊びに来てくれて、それをきっかけに通ってくれている方もいます。そういったライバーだけでなく、リスナーさん同士のつながりが生まれたのはよかったです。

ねこみ。:私は一人のリスナーとして、ほかのライバーさんの配信に行くのがすごく好きなんです。ほかの方の配信を見ると、自分にはない考え方や配信方法を知ることができて、勉強になることもすごくたくさんあります。ライバーさんとのつながりをつくることは大切だと思いますし、新たな発見がしやすいかなと思いますね。

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いろいろな壁を乗り越えて“自分らしく配信すること”にたどり着いた、さくちゃんさんとねこみ。さん。おふたりのお話を聞いていると、「大きな夢や目標がなければいけない」と思いがちなライブ配信でも、小さな目標や自分のスタイルをしっかりとリスナーさんに伝えることで、変わらず応援してもらえることがわかりました。

また、ほかのライバーさんと交流することで、リスナーさん同士の輪も広がるなどのメリットがあります。 POCO BASEは、今後もさまざまなテーマで定期的に開催する予定です。興味があるテーマがあれば、ぜひ参加してみてください。

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【次回POCO BASE情報】
11月20日・21日にアイテム共創POCO BASEを開催予定です!
参加者のみなさんと新しいアイテムのアイデアを作成するコンテンツをご用意しております。応募はこちらから!