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「私はライバーに向いてない?」と悩むあなたへ。S帯継続ライバーが語る #涙しないマイルール

皆さんは「私ってライバー向いてないかも」と思うほど悲しくなってしまった経験はありますか?
そんなとき、どうやって乗り越えてきましたか?

先日Twitterで、配信でみんなが悲しくならないために決めている「#涙しないマイルール」をハッシュタグ企画として募集。たくさんの投稿を寄せていただきました!

今回の記事では、ポコセミナーにご登壇いただいた彼方ルウさんとだいこんまるさんをお呼びして、お二人の涙しないマイルールについてお話を伺いました。「私ってライバーに向いてないのかな」と思うほどお悩みの方はぜひ読んでみてくださいね。

傷つかないために必要なのは、一歩引いて冷静に見ること

ーー今回寄せられた皆さんのハッシュタグ投稿をみて、どのように感じましたか?

だいこんまる:投稿を見ていると「嫌なことは嫌だと言おう」と言っているライバーさんが多くて、なんだか安心しました。ライバーってどうしても「応援してもらっているから」とリスナーさんに言いたいことを言えなくて、一人で悩んでしまうことって多いと思うんです。でも、意外とみんなそこはちゃんと言えるんだな、って。

ーーだいこんまるさんも普段からはっきりと意見を言うタイプですか?

だいこんまる:そうですね。でも、言えなかったこともあります。以前とても積極的に応援してくれるリスナーさんがいたのですが、時には厳しい言い回しをされる方で、その度合いが私としてはキツイと感じることがありました。応援してもらっている手前、私も我慢をした方が良いのかなと思っていたのですが、あるときリスナーさんから「あの人が怖いから配信に行けない」と言われたことをきっかけに、「他のリスナーさんに窮屈な思いをさせてはいけない、私がはっきり言わなきゃ」と気持ちを切り替えることができたんです。

彼方ルウ:確かに、はっきり言うのはお互いのために必要なことですよね。私も今はできるようになりましたが、以前言いたいことを言えずに一人で溜め込んでしまっていた時期がありました。リスナーさんが他のリスナーさんを傷つけたのが悔しくて、でも何も言えなくて、一人で泣いていたこともあります。

だいこんまる:そうなんですね。

彼方ルウ:それってリスナーさんとの距離が近すぎたというか、一線を引けていなかったことが原因だとも思っていて。そういう意味では、私はだいこんまるさんの投稿が一番共感できたんです。

だいこんまる:わ、ありがとうございます!

彼方ルウ:当時の自分も「リスナーさんへの期待の仕方で悩んでしまい、裏切られたような気持ちになる」というのは確かにあったと思います。一歩下がって、自分もリスナーさんも冷静に振り返ること。今はできるようになりましたが、やっぱり溜め込んでいた時期は辛いものでした。

「応援してくれるリスナーさん」を大切にすることで、自信に繋がっていく

ーー今回はお二人の悲しくなってしまったエピソードも聞きたいと思っているのですが、彼方ルウさんの溜め込んでいた時期というのは、具体的にどのようなことを言われてしまったのでしょうか。

彼方ルウ:例えば配信で「この曲を覚えた方がいいよ」や「配信日数はこれくらいで、何時から配信した方がいい」などのコメントが続き、徐々にプレッシャーを感じるようになっていきました。それがストレスで肌が荒れてしまうほどでしたが、一方で「これくらい考えてくれてるんだから、ちゃんと返した方が良いのかな」や「自分が悪いから我慢した方が良いのかな」と考えて溜め込んでしまっていた時期がありましたね。

ーーどのように乗り越えましたか?

彼方ルウ:具体的に何がきっかけとかではないんです。配信で応援してくれるリスナーさんたちもいる中で、次第に「私のパフォーマンスに惹かれて来てくれるリスナーさんを大切にしたい」という想いが強くなっていき、私の配信スタイルが合わずに変えようとしてくるリスナーさんに無理に合わせなくてもいいんだ、と思えるようになりました。
あたたかく応援してくれるリスナーさんに目を向けることで、「今の私のパフォーマンスを好きだと言ってくれる人がいるんだ」と改めて感じることができ、それは自分の自信に繋がるようになりました。

だいこんまる:自分の欲求を強めに推し進めてくるリスナーさんって、確かにいますよね。そもそも現状のスタイルを否定するリスナーさんって、すでに心が離れていると思うんです。言われたことを改善しても、それでそのリスナーさんと良い関係になれたり、前みたいに応援してくれるようになるとは限りません。だったらそこにかける時間を配信に費やすことで、今好きでいてくれるリスナーさんと関係性を深めたり、新しい出会いを得る方が絶対に良いと思いますね。

自分にできる努力をすることで「期待する」から「信頼する」に変わる

ーーだいこんまるさんは配信で悲しくなるような経験をしたことはありますか?

だいこんまる:実は私は、今まで「涙する」ほど悲しくなったことがないんです。まず私は「期待する」と「信頼する」を使い分けて考えるようにしています。よく「締め時間にリスナーさんが集まってくれない」と落ち込んでいるライバーさんがいますが、それってつまりリスナーさんを当てにしている、つまり期待しているから、勝手に裏切られたような気がしているんですよね。

でも冷静に考えてみたら、リスナーさんはたくさんの選択肢がある中で「誰の配信を見ようか」と決めているような立場なんです。そう考えると、わざわざ自分の配信に来てくれるってすごくありがたいこと。来てくれない方が普通なんです。だからこそ配信枠に来てもらうようにするために、自分の配信を選んでもらうために努力する。他の選択肢を取ることも尊重して認識した上、自分ができることを全てやったと実感ができるほど努力することで、「期待する」から「信頼する」に変わります。

ーーだいこんまるさんは、最初からそのスタンスだったのでしょうか。

だいこんまる:そうですね。私って、とてもだらしがない人間なんです。自分の配信のことですら、よく忘れてしまうし、できないこともたくさんある。それでも私にとって、私の配信は自分ごとだから、一生懸命頑張っている。
一方で、リスナーさんって、極論をいえば、私の配信がなくても仕事はなくならないし、生活もしていけます。私と同じだけの熱量や必死さを持つ必然性はないわけです。だから、自然と「私だって自分の配信を忘れちゃうことがあるんだから、リスナーさんが自分よりも熱量が低いのは仕方ないよな」と思える。過度に期待をしすぎないからこそ、自分から努力ができるし、リスナーさんが想いに応えてくれたときの喜びも大きく感じられ、より一層信頼や絆が生まれると思っています。

うまくいかなかったことに目を向けることで「自分らしさ」が見つかる

だいこんまる:うまくいかなかったことへの振り返りをすることで自分の弱みに気付くことができます。例えば「イベントボロ負けした」とか「企画に誰も乗ってくれなかった」というときには、計画性が足りていなかったり、配信枠の方向性に適していなかったなど、必ず何らかの原因があります。うまくいくことって運要素があるけど、うまくいかなかったことからは必ず自分らしさが見つかるんです。失敗に目を向けるのは辛いことだけど、「ここを解決したら、もっとよくなる」と考えたらちょっと楽しくなってきますよ。

彼方ルウ:「自分が何をできるか」を考える癖をつけることは大事ですよね。私も普段から、うまくいかなかったことから反省点を見つけています。ただ私がだいこんまるさんと違うのは、そればかりだとメンタル的に辛いので、リスナーさんと一生懸命頑張ったことでマンスリー1位が取れたなど、配信枠にとって前向きな体験にも目を向けて心の糧にしています。

だいこんまる:それも良いですね!

だいこんまるの #涙しないマイルール:誰も嫌な思いをさせない

ーーだいこんまるさんは配信枠のマイルールはありますか?

だいこんまる:私がよく思うのは、大好きなライバーさんがいるのに、その配信枠の雰囲気や他のリスナーさんとの人間関係で行けなくなってしまうのはすごく良くないな、ということです。だから私の配信枠では、自分が楽しくても他の人が嫌な気持ちになるようなことはしちゃダメだよと伝えてます。また、良いことをしてくれたリスナーさんがいたら、みんなで褒め称える文化もあります。

ーー良いこととは具体的にどういうことですか?

だいこんまる:例えば、コメントが苦手だった人が、少しずつ会話に参加してくれるようになることがあります。そういうときは「ありがとう」の気持ちを込めてみんなで拍手したりするんです。それくらい些細なことでも褒めるようにしています。そうするとリスナーさんも嬉しい気持ちになってくれるし、自然と「もっと良いことをしよう」と思える。そうやってPocochaの楽しみ方を知っていってくれたらな、と。ちなみに、私の配信って、楽しい個性的なタグが付き続けて途絶えないんです。小さなことでも力になれたと実感してくれたリスナーさんが積極的に自分のやれることは何かと探してくれた結果だと思っています。どれだけ些細なことでも、それが大きな活気に繋がって、配信枠が良い雰囲気になるんです。

彼方ルウの #涙しないマイルール:「自分が楽しいと思えること」を最優先に考える

ーー彼方ルウさんは配信枠のマイルールはありますか?

彼方ルウ:私は厳密に決めているわけではないのですが、「自分が楽しいと思えること」を最優先にいつも考えています。自分が疲れているときは無理に配信をしないし、一方で配信枠全体が盛り上がって楽しい雰囲気のときは、予定していた時間より長く配信をすることもあります。

ーー流されずに「自分がしたいこと」を貫けるのはなぜでしょう。

彼方ルウ:まずはやっぱり「歌を歌いたい」という大きな目標があるからです。ブレそうになったら、「なんで自分は配信をしたいんだっけ」と振り返る場所がある。もちろん夢や目標があっても、他の情報に振り回されてしまいそうになるときはあります。たとえば休もうとした日に他のライバーさんたちがみんな配信をしていると「自分もした方が良いかな」と躊躇してしまいそうになる。そのときは潔く、スマホの電源をオフにしちゃうんです。見えなければ気になりません。そういうメリハリを自分で作るのも大切かなと思いますね。

決して自分を責めないで。辛いときは過去の自分を褒めてあげる

ーー最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします!

だいこんまる:まずは、もし今うまくいかなくて落ち込んでいる人がいても、決して自分を責めないでください。トラブルというのはつきもので、あって当たり前のもの。あなたが悪いのではありません。悩むのではなく「じゃあどうやって解決しようか」と考えた方がいい。ネガティブなことに目を向けるのは辛いけど、そうやって向き合って見つけたことは必ず武器になります。もし背中を押してほしい人がいれば、ぜひ私の配信にきてください。どんな悩みに対しても必ず「大丈夫だよ」と寄り添えると思います。

彼方ルウ:悲しいことやしんどいことはあるかもしれませんが、ライブ配信というのは、一人では行けなかったところに行けるような、そんな可能性を秘めた素敵な場所です。目の前のことに一喜一憂して悲しい時間を増やすよりも、一旦立ち止まり、自分が歩いてきた道を振り返ってみてください。そして「自分がここまでやってこれたじゃん、大丈夫」と自分を褒めてあげてください。それが自信になって、明日を頑張る活力になるはずです。一緒に頑張りましょう。