「他ライバーの配信の真似」からでいい。私らしい配信枠は「リスナー目線」で見つけられた。|サンディ×まさみ
「自分らしい配信枠作りをしたい!」と思っても、どうやって個性を見つけ、差別化をすればいいのか、なかなか難しいと感じるライバーさんも多いのではないでしょうか。
たくさんある配信枠の中で、どうすれば自分の強みや武器を見つけることができるのだろう……。今回は、そんな悩みをもったライバーさんに向けて、配信枠の差別化の仕方についてライバーのサンディさんとまさみさんにお話を伺いました!
配信枠の差別化で悩んだエピソードから、それを打破できたお二人の解決方法、差別化する上で大事な考え方……などなど、自分らしい配信スタイルを見つけたいライバーさんはぜひ参考にしてみてください!
徹底したリスナー目線で配信スタイルを確立
ーお二人は、ライブ配信を続けていく上で「差別化」に悩んだことはありましたか?
サンディ:ありますね。雑談枠で配信をしていたときはあまり考えることはあり ませんでしたが、歌配信を始めたあたりから、自分はプロではないし、歌がとびきり上手い人たちには勝つことができない、どうすれば自分らしい歌配信ができるだろう、と悩みました。
まさみ:私も自分らしい配信枠作りというのが分からなかった時期があります。ユーチューバーが好きでよく動画を見るのですが、自分には彼らのような企画力があるわけではない。配信枠の個性がないし、同じ頃に配信を始めたライバーさんたちがどんどんランクアップしていくのを見て、焦ったり嫉妬していたこともあります。
ーそこからどのように解決したのでしょうか?
サンディ:私はリスナーさんのニーズや助言をもらうことで自分らしいスタイルが見つかりました。というのも、私の配信枠は年齢が上の方も多くおられます。歌配信をすると、昭和の曲もたくさんリクエストしていただいている。私自身昭和歌謡は好きでしたが難しいというイメージと、知ってる曲も少なく、苦手意識もありました。けれど、配信ってお金を払って歌うカラオケではなくて、リスナーさんがいてこそ楽しめる場だと思ったので、リスナーさんに楽しんでもらえることを最優先でやろうと決めたんです。それからは配信内容もコミュニケーションも徹底してリスナー目線で考えるようになりました。それにより、次第に長く応援してくれるファンが増え、15kのコアファンが多くいる、濃い応援をしてもらえる配信枠になったんです。
ーリスナーさんのニーズを考えていった結果、サンディさんの配信スタイルが確立されたんですね。
サンディ:そうですね。昭和歌謡を歌っていく中で、それに合わせてメイクやヘアスタイルも変えましたし、立って歌うなど、ときにはリスナーさんからアドバイスなどももらいながら、より配信枠の個性が強くなっていきました。といっても、決して自分のやりたいことを我慢していたわけではありません。ライバーさんが配信を楽しむことでリスナーさんも楽しんでもらえると思うので、リスナーさんのニーズを考えつつ、自分の楽しいと思えることだけを続けていきました。自分は「ATM(明るく楽しく前向きに)」という配信のモットーを掲げているんですけど、逆に言えば自分にはそれ以外できないんですよ。消去法で自分の配信スタイルが確立されていきました。
「他のライバーさんの真似」が差別化につながっていった
ーまさみさんはどのように配信枠の個性を見つけたのでしょうか。
まさみ:私は自分の配信枠には個性がないと思っていて、だからこそ他の配信枠をたくさん見て、まずはいいところを真似していこうと考えました。配信を見ながら、いいと思ったことをメモに書き出して、自分の配信でも真似をしてみる。
ーまさみさんも、サンディさんとはアプローチが違いますが「リスナー目線」という点では共通していますね。
まさみ:そうですね。実際に自分がリスナーさんとして配信に行ってみると、リスナーさんとしてされて嬉しいことや悲しいことがわかるようになり、自分が配信をしているときも自然とリスナー目線で考えられるようになりました。濃いファンが応援してくれるようになったのは、そうやってリスナー目線で配信するスタイルが身についてからですね。そして、最初は他のライバーさんのいいところを参考にしていましたが、次第に自分は他の人よりも記憶力がいいな、など、自分らしい強みも見つけることができ、さらに配信枠のスタイルが確立されていった感覚があります。
ー最初は模倣であったとしても、結果的には自分らしいスタイルを見つけることができたんですね。リスナー目線で特に意識されていることはありますか?
まさみ:どんな小さなアイテムやちょっとしたコメントでも決してリアクションを欠かさないようにしています。ランクが上がると、コメントの流れも早くなり、アイテムの反応を端折ってしまうライバーさんもいます。その気持ちもライバーさんとしては分かるのですが、私は無視されたときの悲しみも知っています。だからこそリスナーさんの立場を忘れずにコミュニケーションを取りたいと思うんですよね。また、そうやってリスナー目線に立つことで、リスナーさんにもリアルの生活があるというところまで考えが及ぶようになり、配信以外の時間でもリスナーさんの人間力が高まるようなお手伝いがしたいと思うようになりました。
ー配信外でも、ですか。
まさみ:自分を応援してくれるリスナーさんには、他の人から応援されるような素敵な人間になって欲しいと思うようになり、今年は「他人にプラスを与えられる人になる」など、毎年配信枠のモットーを掲げながら、リスナーさんと一緒に人間力を高めるために頑張っています。また、リスナーさんのバックグラウンドなどもよく見ているし覚えているので、たとえば普段無課金の人がアイテムを頑張って使用してくれると、嬉しくて泣いてしまうようになりました。私の場合、それだけリスナーさんを見ていることが結果的に差別化につながっているような気がしますね。
「リスナーさんを楽しませたい」という気持ちは皆同じ
ー最後に、今回お二人はポコセミナーでもお話しいただきましたが、他のライバーさんと交流をもつことにどのようなメリットや価値があると感じたか伺いたいです!
サンディ:一見、みんなランクやメーターを気にしているように思えるんですけど、実際に話してみると、「リスナーさんを楽しませたい」という根底の気持ちは共通で持っていることがわかります。今後、コロナ禍が終わり気軽に外出できるようになったときに、それでもライブ配信の盛り上がりをキープしていくためには、そういったビジョンをもったライバーさんと手を取り合っていくことが大事だなと感じました。
まさみ:私もサンディさんと同じ気持ちです。どのライバーさんも抱えている悩みって同じなんですよね。自分もこうやって悩んでいたなと思ったし、それでも頑張ろうとしているライバーさんを見て、自分自身に喝が入ったような気持ちです。
ー今回お二人でお話ししてみていかがでしたか?
サンディ:まさみさんのお話していることが、すごく共感できるし勉強にもなるしで、ずっとメモばかり取っていました。結果を出しているライバーさんはコミュニケーションや意識の点でどこか共通しているところがあるように感じていたのですが、まさみさんにはそれを特に強く感じましたし、配信枠に勉強しに行きたいなと思いましたね。S帯のライバーさんの配信枠ってなかなか緊張して行けないので、今回の対談はいいきっかけになったと思います。
まさみ:S帯のライバーさんと交流しづらいのは、確かにわかります。いきなり配信枠に行くのもなと躊躇してしまいますよね。ぜひ遊びに来て欲しいです。以前サンディさんの配信枠に遊びに行ったことがあるんですけど、ずっと笑っていてとても楽しかったです。最初はお顔が華やかで強い人なのかな?って思っていたんですけど、言葉遣いから繊細さや気遣いを感じて、とても優しい人なのだなと思いました。こういう場でつながれて嬉しいので、これからもぜひ仲良くしてください!