「仕事をしながら、ライバーとして活動していきたい」と頑張っている兼業ライバーさんも多いのではないでしょうか。

ただ、専業ライバーさんに比べると、使える時間が限られていたり、仕事と配信のバランスが難しかったりと、もどかしい悩みを抱えている人もいるかもしれません。

先日初開催した「社会人ライバーポコセミナー」では、仕事と配信を両立しながらトップライバーとなったmeguさんとハムさんに登壇いただきました。今回の記事では、そのセミナーの中でも特に聞かれることの多かった「限られた時間の中で配信をしていくコツ」と「体調管理やモチベーション維持に必要なこと」をお二人に伺いました！

隙間時間の使い方やスケジュールの立て方、リスナーさんとのコミュニケーションの仕方などなど……今日から真似したいメソッドや考え方をたくさんお話ししてくれています。「仕事も配信も両方頑張りたい」と思っているライバーさん、必読です！

隙間時間を有効活用しながら、自分にとって無理のない配信スタイルを確立する（megu）

megu：まず最初に伝えたいのは「常に顔出しで配信をする必要はない」ということです。例えば私は、ライブ配信を始めた当初、17時半に仕事が終わって、夕飯の買い物をして、18時半くらいから1時間ご飯作りラジオ配信をしていました。在宅仕事をする日が増えてからは、休憩の30分を使ってラジオ配信をするなど、隙間時間を工夫して配信にあてたりしています。自分がそういうスタイルで配信を続けているので、自然とリスナーさんも毎日のご飯作りラジオを楽しみにしてくれるようになりました。仕事で時間に制限があるからこそ、自分にとって無理のない配信スタイルを見つけるべきだと思っています。

また、「お休みの日」と「頑張る日」のメリハリをつけて、それを逐一リスナーさんに共有することも大切です。私は「自分が時間を取れる日に頑張る」と決めていて、仕事の忙しくない時期に高い目標を掲げたり、逆に「この日はマイナスをとってもいい」と決めておいたりして、スケジュールを組むようにしています。そうすることで、無理して長時間配信をして睡眠不足になったり、仕事に支障が出てしまうことも避けられます。

そして、その限られたスケジュールの中できちんと戦略を立てて、配信を行います。普段からリスナーさんには「今日はこれを目標に頑張ろう！」と共有して、一緒に楽しめるようにしています。このときに大切なのは、ただ目標を伝えるのではなく、「なぜこの目標を達成したいのか」という自分の想いもきちんと伝えることです。私は常日頃から配信中はもちろん、ファミリーなどにも書き込んでリスナーさんに共有するようにしています。

まずは、1日の自分の行動を振り返ってみよう！(ハム) 

ハム：仕事をしながら配信の時間を作るって、大変ですよね。私も最初は仕事が忙しく、配信でも 結果が出せないことに悩んでいました。そこでまずは、自分が1日にしていることを細かいところまで全て振り返ってみることにしました。

そうすると「SNS見てる時間が長いなあ」とか「ぼうっと過ごしていることが多いなあ」という意外な気づきがあったんです。自分の中で「目標を達成するためにはこれくらいの時間配信をしたいな」という基準があったので、そういった時間を削ることで、配信時間が以前よりも取れるようになり、新たなリスナーさんとの出会いがあったり、ファミリーとの仲をより深められました。

また、配信時間を作ることは大事ですが、体調を崩す原因になってしまうので、「長時間の配信」というのはお勧めしません。明確な目標を設定し、リスナーさんにも共有して、配信のメリハリを作ることも兼業している社会人ライバーとしては大切なことだと思っています。

配信のモチベーションを保つためにもお休みの日を作るのは大事！（megu）

megu：自分が好きなことをする「お休みの日」を作ることが大切だと思っています。

お休みをすることに後ろめたさを感じるライバーさんも多くいますが、そこで無理して配信を続けてしまうと、必ず気持ちや体調面に支障が出てきてしまいます。むしろ「お休みするね」と言ったときに「ゆっくり休んできてね」と言ってくれるリスナーさんがどれだけいるかが大切なんだと考えて、割り切ることが大切だと思います。また、そうやって休むことで、配信のネタになったりすることもあります。

例えば、おやすみの日に美容院で髪を染めて、サロンでネイルをしてもらうとします。ファミリーには「明日この時間に配信するから、ネイルと髪の毛見に来てね」と伝えたりするんです。そして次の配信のときにリスナーさんに「楽しみに待ってたよ」と言ってもらえたりすると、それもまたモチベーションになったりするんです。

私は、普段から2週間くらいのスケジュールを事前に決めて、ファミリーのスケジュールチャンネルに投稿しています。また、長期間のイベントを頑張った後にお休みをとる場合は、リスナーさんに「イベント頑張ったから、今はみんなでゆっくり休もう。元気になったら、また集まろうね」と言うなど、”頑張ったこと”と”休む理由”、”自分だけでなくリスナーさんも休むこと”をセットで伝えるようにしています。

頑張りすぎて体調を崩さないように、次の目標を設定しておく(ハム) 

ハム：昔は、配信を頑張りすぎて体調を崩してしまうこともよくありました。その度に休みながら感じたのは、「無理して頑張ってもこうやって配信を休まないといけなくなってるなら、リスナーさんと会う機会も減ってしまうし、トータルで考えたらよくないな」ということです。なので、最近は可能な限り体調を崩さないように事前に気をつけています。 

工夫している点としては、「目の前の目標を設定するだけではなくて、その先にも達成したい目標を作っておくこと」です。そうするだけでも、目先の目標のためだけに頑張りすぎることがなくなり、自然と自分をコントロールできるようになり、無茶な頑張りをしないようになります。
長期的な目線でいくつも目標を設定することで、そこから逆算して物事を考えられるようになるんです。まず強く叶えたい目標を設定し、そこに到達するために必要な小さな目標を考えます。そうすることで日々頑張らなきゃいけないことが明確になりますし、 それは自分にとってのモチベーション維持にもなります。

といっても、全く体調を崩さないなんてことはできません。調子が悪いときは、無理せずお休みしましょう。
私は体調を崩して配信をお休みしているときは、逐一ファミリーに書き込んだりしています。「長い休みになっちゃってるけど、みんなハムのこと忘れてない？」みたいな。
兼業で配信できる時間が限られているからこそ、配信以外の部分でリスナーさんと接する時間を取るのも大切です。

”仕事×配信”でライバーの可能性はさらに広がる！

megu：私は、今までたくさんのライバーさんがやめてしまう場面を見てきたからこそ、ライバーさんがやめないように、自分が力になりたいと思うようになりました。メーターの作り方やおやすみチケットを使うタイミングなど、些細なことでも相談できるライバーさんがいたら、それってすごく心強いですよね。そんな存在に自分がなれたらいいなと思って、最近はライバーさんの相談に乗るようにしたり、セミナーの講師なども積極的に引き受けています。

この記事を読んだライバーさんにも、一人じゃないんだよと伝えたいです。どんな形であれ、同じような境遇のライバーさんって必ずいます。ライバーって孤独を感じることも多いですが、頑張っていれば必ず何かしらの成果って出てきます。なのでまずは、諦めずに、続けてほしいです。

ハム：兼業しているからこそ大変なことはたくさんありますが、それ以上に嬉しいこともたくさんあります。仕事でうまくいかないことがあっても、自分を丸ごと受け入れてくれるリスナーさんたちと会うと、元気が出てくるし、この人たちを幸せにするためにもっと頑張ろうと思えるんです。 

私は普段IT系の仕事をしているのですが、歌手の方や、元芸人さんなどといった経歴はないビジネスマンな私達もライブ配信と自分の活動を掛け合わせることが出来るようになったら、ライバーの世界はさらに大きく広がるような気がしています。 
これからはその可能性を私自身の手でも広げられるように頑張りたいです！ 

そして、このような記事を読んでくれているみなさんは、この時点で、ものすごく頑張り屋さんで真面目な方なんだと思います。でも、そういう人ほど頑張りすぎてしんどくなってしまうこともあるんじゃないでしょうか。
今辛いと感じているライバーさんに今回のお話が届いたら良いなと思っています。一緒に頑張りましょう!

今回はハムさんとmeguさんに「お仕事と配信を両立していくために必要なこと」を伺いました！
配信のやりがいがお仕事のモチベーションに繋がったり、お仕事の悩みが配信で癒されたり……もちろん兼業は大変だけど、もしかしたらそれ以上に得られる喜びは大きいのかもしれませんね。

この記事を読んでライバーのお二人に興味を持った方は、ぜひTwitterや配信にも行ってみてくださいね！