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目の前のライバーが困っていたら、徹底的に助けたい。「ライバー向けイベント主催」先輩ライバーKELVIN インタビュー

普段からいろんなライバーさんの相談に乗っている先輩ライバーって、頼もしくて格好いいですよね。でも、どうしてそこまで誰かのために行動できるんでしょう。

この記事は2023年6月10日に開催した「配信の1歩目を踏み出す初心者勉強会(USER POCO BASE)」の開催後記事になります。当イベントは配信を始めたばかりの新人ライバーさんを対象に「配信を楽しんで続けること」を目的としたセミナーイベントとなっております。

イベントを主催されたKELVINさんは、他にもポコセミナーなどのイベントを始めとして、配信外の時間やSNSなどでも積極的にライバーに向けて発信を行っています。

今回は、そんなKELVINさんから、このイベントを主催した理由や、「誰かのために動く」原動力について、伺ってみました。

「自分も他のライバーの手助けをしてみたいけど、ちょっと勇気が出ない」なんてライバーさんがいたら、ぜひ読んでみてください。背中を押されるような気持ちになるかもしれません。

ライブ配信が好きで、長く続けたいからこそ、業界を良くしたい

ーーそもそも、KELVINさんは何をきっかけにPocochaを始めたんですか?

KELVIN:僕は仕事でカメラマンをしているのですが、ある日の撮影でモデルさんから「Pocochaって面白そうなアプリがあるからやってみなよ」と勧められたんです。本当に軽い気持ちで、その日のうちにダウンロードして配信をしてみました。そうしたら、よくわからないうちに人が来てくれて、コメントをしてくれたり、ハートをくれたりした。何者でもない一人の男の配信に、知らない人が来て応援の気持ちを寄せてくれる。すごく驚きました。だって、例えば街中で僕がいきなり「応援してください」と言っても誰も見向きもしないですよ。でも、それがPocochaだったら可能になる。今でも、当時感じた驚きや感謝の気持ちは新鮮に持ち続けています。

ーーPocochaを始めたことで、リアルでは感じられないような感動が得られたんですね。

KELVIN:そうですね。ただ、配信を続けていく中で気づいたのは、必要とされる人間性や大切な価値観は、リアルと変わらないということです。人間同士のコミュニケーションですから。でも、それがわかればわかるほど、矛盾のようなものを感じることも増えました。もちろん全てのライバーさんがそうという訳ではないですが、応援してもらえることを当然のように思っている人が多いように感じたんです。そのせいで、不誠実な態度をとったり、トラブルを招いているようにも見えました。

これはライブ配信業界に限ったことではありませんが、みんながみんな自分達の時代のことだけを考えていると、最終的にはその業界は廃れてしまいます。その業界で長く続けていきたいなら、長い目で見て、未来のために環境を作っていく努力をする必要がある。僕はライブ配信業界が好きで、長くいたいと思っているからこそ、ちょっと大変でも今頑張りたいと思っているんです。

そして、今の自分が感じていることを、より多くの人に伝えるためにはどうすればいいんだろう、と考えたときに、悩んでいるライバーさんが相談しにきた時には、本当に真摯に相談に乗ること。そして、多くのライバーさんが前向きに配信できるように、発信をし続けること。これを続けてきました。

例えば僕は、今回のUSER POCO BASEを始めとして多くのセミナーに登壇していますが、それも当時の僕の想いの延長線上にあります。昔から一貫して、僕はライバーさんに「配信を楽しんでほしい」「やめないでほしい」「一緒に業界をよくしていきたい」と思っていて、その想いを伝えるために日々努力しているんです。

と言っても、僕もいまだに模索している段階なんですけどね。例えばライバーさんがやめてしまう理由って様々なので、そこで僕がどう適切にサポートすることができるのか、まだ答えは見つかっていません。僕自身もセミナーに登壇しながら、他のライバーさんと一緒に成長しているような感じです。

養護施設時代の経験から、徹底的に人を助けたい、と思うように

ーーKELVINさんは、普段からたくさんのライバーさんの相談に乗っている印象があります。

KELVIN:そうですね。もう、1日中誰かの相談に乗ってますよ。


ーーなぜそこまでKELVINさんは誰かのために動けるのでしょうか。

KELVIN:これは、僕自身が大切にしている生き方にも関係しています。僕は、中学校1年からの3年間は、とある事情から養護施設にいたんです。施設にいる間、僕は何度も「夢ならいいのに」と思っていました。でも、何度目が覚めても施設にいることは変わらない。施設の中では子ども同士の争いもあるし、学校に行けば同じ施設の子がいじめられたりもしている。ここでなんとか歯を食いしばりながら、頑張っていかなければいけない。

僕は早く施設を出たかったので、高校には上がらず、中学を卒業してすぐに就職をしました。自分で選んだ道でしたが、それでも将来への大きな不安はありました。そんなとき、周りのいろんな大人が「何かあったら相談しなよ」と声をかけてくれたんです。

本当に不安で押し潰されそうなとき、それは藁にもすがるような気持ちで縋りたくなる言葉でした。でも、実際に何かがあって相談をしても、彼らは思っていたような言葉は返してくれず、結局何もしてくれなかった。

そういう、大人たちの薄っぺらい言葉に失望するたびに、僕自身はこうはなりたくないと、強く思うようになりました。「力になってあげるよ」と言ったのなら、本当に力になってあげたい。当時の自分がほしかった言葉をあげられる人になりたい。そう思うようになったんです。
それ以来、周りで困っている人がいたら、徹底的に助けるようになりました。出会った人を裏切りたくないし、助けを求めてくる人がいたら、絶対に助けたい。Pocochaでも、それは変わりません。自分の大切にしている生き方をPocochaでも曲げずにいるってだけです。

「目の前のライバーを助ける」という”小さなアクション”が、”大きなムーブメント”を生み出す

ーー今回はKELVINさんの生き様に触れるようなお話が聞けて、とても面白かったです。

KELVIN:ありがとうございます。ただ、僕一人が頑張っても、業界全体をよくしていくことって難しいと思っています。同じような志をもった人たちと一緒に協力して活動を続けていきたいんですよね。
そのために、配信内・外で配信の相談に乗ったり、セミナーに登壇したり、色々な場所で発信し続けています。
僕は初めてポコセミナーに出て、一緒に登壇してたライバーさんと話したとき、すごく衝撃的だったんです。「こんなにもPocochaのことを考えているライバーさんがいたんだ!」って。嬉しかったし、救われました。そうやって少しずつ、長期的な視点で業界を見据えられる人たちが増えたらいいなと思っています。

ーーこれから誰かの助けになりたいと思っているライバーさんもいそうです!

KELVIN:そうですね。そういう人たちに伝えたいのは、ぜひ小さなことだとは思わずに、目の前に困っているライバーさんがいたら手助けをしてほしいということです。

僕は、一度自分が辛い経験をしたら、他の人には同じ目にあってほしくないと思って助言をします。それは目の前の人を助けるための行動だけど、その助けられた人が配信を続けていく中でまた同じように誰かを助けることがあるかもしれない。そういう助け合いの連鎖があることで、ライブ配信業界の底上げに繋がっていくと思います。今自分の配信枠で誰かの相談に乗っているライバーさんがいれば、ぜひこれからも自信をもって続けてほしいなと思っています。

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