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アスリートの経験から導き出した「自分らしい配信スタイル」│LIVER×LIVER せおっぴ×ふじもん

Pocochaには個性豊かでさまざまな経歴をもったライバーも多いですが、意外な共通点があることも。連載「LIVER x LIVER」では、そんなPocochaライバーの「個性」と「共通点」を探っていきます。

今回お話を伺ったのは、11月7日に実施した「POCO BASE ルーキーライバー編」で登壇いただいた、せおっぴさんとふじもんさんです。

せおっぴさんはカップをピラミッドの形に積み上げて崩すまでの速さを競う「スポーツスタッキング」の世界チャンピオン、そしてふじもんさんはハンドボールの実業団選手という一面をもっています。

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▲せおっぴさん

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▲ふじもんさん

ライブ配信とは違った世界でも活躍しているおふたり。競技に本気で打ち込んできたからこそ、見いだせた「ライブ配信のスタイル」があるようです。
これまでの経験から得たものとは? そして今回参加いただいたPOCO BASEに対する思いを伺いました。

ライブ配信が競技を広めるためのきっかけに

-Pocochaをはじめたきっかけを教えてください。

せおっぴ:普段はスタッキングのパフォーマーや日本代表選手兼コーチとして活動しているのですが、コロナの影響で仕事がほとんどできなくなってしまって。代わりに家で何かできることはないかと探していました。娘を寝かしつけたあとしか自分の時間が取れない中でライブ配信にたどり着き、「これなら空いた時間でもできるかな」と思ったのがきっかけです。

ふじもん:僕は「ハンドボールを広めたい」「ファンを増やしたい」という思いで、以前から個人のSNSやブログなどを使って発信していたんです。でも、なんだか一方通行なコミュニケーションだなというのはずっと感じていて。そこで始めたのが、ライブ配信だったんです。実際に配信してみると、相手のリアクションや熱量が見えやすくて、試合に近いと感じる部分もありました。

-おふたりは普段、どのような配信をされていますか?

せおっぴ:スタッキングをやろうとすると、どうしてもカップの音が響いてしまうんです。娘が寝ている時間に配信するし、「Pocochaでスタッキングを見せるのは無理かな」と思って、最初は普通に配信していたんです。

でもはじめて2~3ヵ月経ったころ、ミニカップや静かにスタッキングできる自作の特製カップを使って、試しに披露してみました。そしたら思ったよりも問題なくできて。「実演できる機会が少ない今、スタッキングをできる場所がここにあったんだ」と興奮しましたね。

ふじもん:せおっぴさんの配信はインパクトがありますよね。僕も本当はハンドボールを見せたいんですけど、部屋の中ではプレーできないので……配信で見せられることと言えば、何かを握り潰して、ハンドボールで鍛えた握力をアピールすることくらいで(笑)。

僕は試合に来てもらうために「まずは自分という人柄を見せる」ところに配信では力を入れていて。リスナーさんから「この人、本当に選手なの?」と思われるくらい(笑)、選手としての面をあまり出さないようにしています。配信を見に来てくれたリスナーさんには積極的に話題を振ったりしながら、普段から気軽に接して、僕とやりとりするハードルをガーンと下げるようにしていました。その結果としてPocochaのファンの方が大会に来てくれることも多いんです。

試合までの様子をリアルタイムで配信することもあります。たとえば準備の合間や、会場に向かう直前に配信したり。ほかのSNSともまた違って、ライブ配信でしか見せられない部分なのかなと思いますね。

壁にぶつかって気づいた、「自分らしさを忘れずに努力すること」

-おふたりはそれぞれの分野で活躍されてきていますが、これまでに選手として苦労した場面はありましたか?

せおっぴ:16年ほど競技を続けているのですが、大学生のとき、ガッツリ練習に打ち込んでいたことがあったんです。少しでもタイムを縮めるために、世界記録をもつ選手の動画を見ながら研究し、動きをマネするようにしていました。それなのに一切タイムが上がらず、どんどん差が開いてしまうばかりで。結局、嫌になって競技を休んでしまった時期がありました。

あとから考えれば、ほかの選手が優れているところももちろんあったけど、自分の方ができている部分もあったんです。やっぱり、得意・不得意があるんですよね。マネばかりするのではなく、もっと自分のスタイルを信じてやり続けた方がタイムも上がったんじゃないかと思います。

ふじもん:僕はハンドボール選手として、わりと大学まではとんとん拍子でした。それが、トップレベルが集まる大学のチームに入った途端、これまで当たり前のように試合で点を取ってきた自分が控室で荷物当番をしたりして、出場するどころか試合を見ることさえできなくなったんです。

それでも「とにかく今できることをやろう」と思って、シュートだけは誰にも負けないように練習し続けました。そんなとき、大切な試合でチャンスが回ってきて、そこで結果を出せた瞬間に状況がガラリと変わって。「どんなときでもきちんと準備して、いつかやってくるチャンスを掴めるようにするんだ」というスタンスがそこで固まっていきましたね。

-自分らしさを大事にすること、そしてうまくいかないときでも努力し続けることが大切ということですね。

せおっぴ:ライブ配信でも、自分のスタイルを一番大事にした方が良いなと思います。アイテムをもらったときのリアクションやファンとの関わり方にしても、誰かのマネをするだけではなく、自分のスタイルをちゃんと持ったうえで取り入れるとか、自分なりにアレンジするとか。ほかの人からヒントを得て柔軟に変化させながら、自分の良さを生かして配信することが大切だと思いますね。

ふじもん:ライブ配信でも挫折することはたくさんありましたが、「いつかSランクに」と思いながら、自分が今できることをやり続けていました。そしたら、やっと今年5月にSランクを達成できたんです。自分にできることを常にやり続ける大切さは、改めてライブ配信でも実感しましたね。

何かを続けるには、まず「楽しい」を大切にすること

-厳しいアスリートの世界で長年活躍し続けているおふたりに、ライブ配信でも長く活躍するためのヒントを教えていただきたいです。

せおっぴ:たとえばスタッキングを今日まで続けられた理由で言うと、やっぱり心の真ん中に「スタッキングが好き」という気持ちがあるからなんじゃないでしょうか。初めてスタッキングに出会ったときの「楽しい」という感情が、ずっとどこかに残っているというか。ただ勝ちたいだけではなく、楽しいから続けられているんだと思います。

Pocochaでも「楽しい」という気持ちを大切にしています。ランクが上がらないという壁にぶつかることもあるけど、やっぱり楽しいから続けられているのだと思いますし。
あとは、スタッキングでもライブ配信でも、一度失敗したことを繰り返していては意味がない。失敗しても、それを修正して乗り越えられる人が結果として残っていくんじゃないでしょうか。

ふじもん:僕は実業団選手になって試合に出るようになったとき、最初のうちは自分の得点など目に見える結果にこだわっていました。だけど、結果ばかり気にしていたこの時期は、どうしてもうまくいかないことが多かったように思います。
その後、チームとしてのパフォーマンスや、誰かのために頑張ることを意識してプレーしはじめてから、自分自身のパフォーマンスも向上したと思うんです。

Pocochaでも、ランク以上に、いかにリスナーさんに楽しんでもらえるかを考えてやっていますね。いまこの瞬間、今日一日をどうやってリスナーさんに楽しんでもらうかを常に考えていけば、長く活躍し続けられるのかな、って。

POCO BASEでの出会いが学びや成長のきっかけにも

-おふたりが思う、ライブ配信の魅力を一言で表すと?

せおっぴ:「リアルタイム」ですかね。リスナーさんはもちろん、ライバー側も含めて、その瞬間にどれだけの人が楽しめているのかというのが醍醐味だと思います。一言っていうと迷いますが、やっぱりリアルタイムでつながれることが魅力になるのかな。

ふじもん:僕は人が好きなので、ライブ配信の一番の魅力って思いがけない発見があることだと思うんですよね。この前、配信を見にきてくれたリスナーさんが大衆演劇をされていて、ちょうど近所でやっていたので観に行ってみたんです。そしたら、すごく面白かったんですよね。ライバーをしてなかったら大衆演劇を見る機会は一生なかったと思うので、そういった世界の広がり方もライブ配信ならではなのかなと思います。だから僕にとって、今はライブ配信がもう生活の一部であり、なくてはならないもので、お風呂みたいな感じというか……なんて言ったらいいんだろうな~(笑)。

せおっぴ:なんとなくわかります、配信をやらないと生活にポッカリ穴が空く感じはありますよね。

-では最後に、今回おふたりが登壇されたPOCO BASEの魅力はどこにあるでしょうか?

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▲11月7日に実施した「POCO BASE ルーキーライバー編」のようす

ふじもん:POCO BASEは、学びの機会を得られるのと、人とのつながりをもてるのが一番の魅力ですね。参加されるライバーの中にはライブ配信業界を盛り上げていきたくて頑張っている人がいたり、何かを伝えたいことがあって配信をしているっていう人もいたり。自分とは違う価値観に触れて「こういう考え方があるんだ」という発見もありますし、「自分のやり方は間違っていなかったんだな」と再確認できるきっかけにもなっています。

せおっぴ:POCO BASEではいろいろなライバーさんと交流できるので、「人の縁が広がったらいいな」という感覚で参加しています。普段、スタッキングやパフォーマー業界以外の人と会う機会って少ないんです。そういう意味でも、いろんな世界に触れられるっていうのが貴重だなと思います。

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厳しい世界で長年にわたって活躍してきたせおっぴさんとふじもんさん。壁にぶつかった時期があっても、それが自分のスタイルを見つけたヒントにもなっているようです。
Pocochaでも同じように、自分らしさを大事にされていました。それが結果として配信を長く続けられる秘訣であり、ファンの方から愛される理由にもつながっているのかもしれません。

POCO BASEでの交流も、おふたりにとってプラスになっているのだとか。
POCO BASEでは、個性豊かなライバー・リスナーと交流できるので、その中で自分の価値観に気づくきっかけになるかもしれません。

POCO BASEでは、今後もさまざまなテーマで定期的に開催する予定です。
興味があるテーマがあれば、ぜひ参加してみてください。