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S帯ライバーが語る、 “ONE TEAM”な配信枠のつくり⽅|岩波理恵×NaNa LIVER×LIVER

Pocochaには個性豊かでさまざまな経歴をもったライバーが多くいます。連載「LIVER ×LIVER」では、そんなPocochaライバーの「個性」と「共通点」を探っていきます。

今回お話をうかがったのは、S帯ライバーとして活躍する岩波理恵さんとNaNaさんです。たくさんのリスナーさんに応援し続けられているおふたりに、リスナーさんとの関係づくりや配信枠の雰囲気づくりについてお話いただきました。

新たな活動の場としてライブ配信をスタート

―まずはおふたりがライブ配信を始めたきっかけを教えてください。

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岩波理恵:私は本業が歌手なのですが、昨年コロナ禍で緊急事態宣言が出たときに、活動の場所がなくなってしまったんです。それでも歌手としての活動を絶やしたくなかったのと、既存のファンの方との交流の場や、これからご縁が築けるかもしれない方との出会いのきっかけの場として、Pocochaを自分のステージに見立てて始めようと思ったのがきっかけです。

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NaNa:私はライブ配信を始める前、会社員をしながらTikTokで配信をしていました。いま所属している事務所の方がTikTokを見て連絡してくれたのがきっかけでPocochaと出会ったのです。最初は正直なところ半信半疑だったんですが(笑)、もともと人前に出るのは好きだったし、人生の新しいチャレンジや経験になりそうだと思って始めました。

―配信をしてみた感想はいかがでしたか?

岩波理恵:最初はとまどいもあったのですが、慣れていくうちに、リスナーさんとのライブ配信ならではの距離感がラジオと似ていることに気がつきました。もともとラジオパーソナリティをやっていたこともあって、「自分に合っているツールを見つけたな」と確信しましたね。

NaNa:私はもともと誰とでも仲良くなれる性格だし、関西出身で”隣のおばちゃんも友達”くらいの距離感の地域で育ったので(笑)、始める前から面白そうだなと思っていました。でも、それまでライブ配信を見たことがなく、画面の見方や機能がわからない状態からスタートしたので、リスナーさんと一緒に成長してきたという感じです。

ランクが上がるにつれて、ランクアップの壁にぶち当たって悩んだことも

―現在はS帯ライバーとしてご活躍されているおふたりですが、これまでライブ配信で大変だったことや、悩んだことはありましたか?

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岩波理恵:配信を始めたばかりのときは、配信枠のみなさんと“交流会”みたいな感じでワイワイ楽しんでいたんです。半年ほど経ってBかAランクくらいになった頃に、だんだんとリスナーさんがランクを維持するために作戦などを考えてくださるようになりました。でも「今まで通りみんなでワイワイ楽しみたい」というリスナーさんたちはその雰囲気について来れず、今まで応援してきてくれたリスナーさんと、新しく入ってきたリスナーさんとの間に考え方の違いが生じてしまったんです。そのときは、いかにして配信枠のみんなをまとめるか悩みましたね。

NaNa:私が配信を始めたときは「ポコカップ」というイベントを開催している頃で、初配信から参加させていただきました。Pocochaのルールを何も知らずに参加したんですが、ファイナリストまで残って、最短でBランクまで上がることができたんです。そのときは周りの方から「Bランクってすごいことだよ!」と言ってもらえたので、浮かれていたんですよね。

でも、別のイベントに参加してみると、ほかのライバーさんたちのレベルがめちゃくちゃ高くて、イベントには入賞できないし、メーターの管理の仕方もわからないから、Cランクに落ちてしまいました。そこからはなかなかランクを上げることができずに「私って配信向いていないのかな?」と思うようになってしまったんです。

―おふたりとも、ランクが上がったことで悩みが出てきたんですね。そのときは、どうやって解決しましたか?

岩波理恵:私は壁に当たったことで、“自分がそもそもなぜライブ配信をしているのか”を見つめ直してみたんです。そこで私は「トップライバーとして歌手として、いろんな方に自分を知ってもらいたい」「みなさんから応援いただいた分、アルバムや新曲にしてお届けしたい」という目的を明確にできたので、配信枠のみなさんにもきちんとお伝えしました。

それを繰り返すうちに、少しずつリスナーさんたちが「楽しみながら応援しよう」という雰囲気に変わってきて、ランクも上がるようになったんです。自分の目的を話して、“ONE TEAM”になることの大切さを実感しましたね。それ以来、何か疑問が出たらすぐにファミリーの掲示板で相談して、常にみなさんと話し合うことを心がけています。

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NaNa:私はランクが上がらないときに、配信の勉強になる一番の方法は“ほかのライバーさんの配信を見に行くこと”なのではないかと思ったので、最前線で輝いているライバーさんたちの配信を見に行くことにしたんです。アイテムリアクションやリスナーさんとのやり取り、良いところや気になるところを全部メモしましたね。

配信を見たとき、ライバーさんたちの笑顔や目がすごく輝いていたので「私もこんな風になりたい!」と、自分の気持ちを高めるきっかけにもなりました。そこからは勢いがついて、Cランクから抜け出してBランクに上がることができました。その後初めて、Bランクのイベントでも1位にもなることができたんです。

ー自分が配信をする目的や、配信に対する気持ちを明確にしたんですね。壁を乗り越えたあとは、どのようなことを意識して配信していますか?

岩波理恵:私は配信中に“プロの歌手として配信していること”をお伝えしているうちに、自分の配信枠のスタイルにリスナーさんが寄り添ってくれるようになりました。例えば「一曲を歌うためにこれだけの練習時間や練習量がかかっている」とか、「自分の専門である昭和歌謡以外の曲はリクエストにお応えできない」といったことを伝えたんです。

あと、私の配信では歌っている間はコメントを読まず、歌が終わってから全てのコメントを振り返るようにしています。それがたとえ200件以上のコメントでも、お客様に対してのお礼なので読める限りは全部読み上げるんです。そういった配信スタイルが合わず離れてしまう方もいますが、「またご縁があったら再会できるだろう」という気持ちで配信するようになりました。自分の配信枠のスタイルをしっかりとリスナーさんに伝え続けたことで、一体感が生まれた気がします。

NaNa:私はほかのライバーさんの配信枠回りをして勉強しながらも、元気・パワフル・ポジティブ・ボーイッシュなど、自分の良いところは絶対に残そうと思っていました。だからかもしれませんが、Sランクライバーになった今でも、リスナーさんは「いい意味でSランクっぽくないよね」と親しみを感じてくださっています。配信を始めた頃から「ランクに関係なく、いろんな方とおしゃべりしたい」という気持ちを持っているので、だんだんとランクが上がってプロ意識が高まる中でも、初々しさを残すのが私の配信スタイルです。

“チーム”や“組織”のような配信枠づくりで絆が生まれる

ーおふたりがリスナーさんとの関係づくりで意識していることを教えてください。

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岩波理恵:私はあえてアシスタントさんを設けないことで、リスナーさん一人ひとりの得意分野を生かして応援していただけるようにしています。そうすると全員がアシスタントさんのような意識になって、それぞれがキラコメで盛り上げてくださったり、私が歌っているときに初見さんにご挨拶をしてくださったりするんです。自然とみなさんのやりがいが生まれてきて、締め時間が終わったときはいつも「今日もやったね!」という達成感が生まれるので楽しいですね。

あとは、ファミリーの数もひとつだけと決めています。ファミリーを分けないことで、リスナーさんにとっては、お互い知らないところで何も行われていないという安心感があるみたいです。

NaNa:私は、リスナーさん一人ひとりを見ることを大事にしています。その人が好きなことや嫌いなこと、アイコンやお名前が変わったら必ずお声がけするとか。リスナーさんも「見てくれているんだ」と喜んでくださっているみたいです。

私は自分の配信枠を“ひとつの会社”のように思っていて、私がトップにいて、アシスタントさんがそれを支えるひとつの柱、その下にファミリーのみなさんがいて…という“ピラミッド型の組織”にしたくて。そういうベースがしっかりした、安定感のある配信枠づくりが理想形なんです。

―配信枠のスタンスはちがっても、おふたりとも“チーム感”を大切に配信枠づくりをされているんですね。チーム感を大切にすることで、リスナーさん同士の仲も深まるんでしょうか?

岩波理恵:そうですね。SNS上でリスナーさん同士が私の配信について会話していたり、「昨日の配信はこうだったよ」ってファミリーさん同士が井戸端会議をしてくれていたりします(笑)。みなさん、お互いの絆を大事にしてくださっているんだなと感じますね。

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NaNa:私の配信枠も、私がいなくても配信が成立するくらいリスナーさん同士の仲が良いんです!リスナーさん同士のコミュニケーションもすごく盛り上がっているので、「私いらんやん!」ってツッコんだりしています(笑)。私自身もリスナーさんたちと一緒に配信枠づくりをしたいと思っていたので、今はすごく理想形ですね。

―それでは、おふたりがライブ配信をするうえで大切にしている考えはなんでしょうか。

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岩波理恵:いっぱいあるな~(笑)。でも一番は、私の歌配信を見て一人でも多くの方に「楽しんでもらいたい」「喜んでもらいたい」という気持ちで配信をしています。最近では、歌謡界の専門誌やテレビ、ラジオなどのメディアに取り上げていただく機会が増えたり、CDショップとコラボして配信中にCDを販売するキャンペーンを行ったりと、活動の幅が広がっています。Pocochaを始めたことで私の活動だけでなく、今まで関わってきた周りの方にも喜んでいただけているので、本当にPocochaには助けられたなと感じていますね。

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NaNa:私は、まず数あるアプリの中でPocochaを選んでくれたこと、その中でもたくさんのライバーさんの中で自分の配信枠を選んでくれたことが奇跡だと思っていて。そのことに感謝の気持ちを忘れないようにしています。普通に生活していたら、住む場所もちがう、いろんな年齢や職業の方とおしゃべりする機会ってぜったいにないと思うんですよね。そういった、ライブ配信ならではの出会いを大事にすることを心がけています。

だから、初めは好意的でないリスナーさんでも、私の配信枠を選んでくれたことには変わりないので、私は「悩んでるの?私が聞くよ」みたいに声をかけて、最終的にはどんな方とも仲良くなっちゃいます(笑)。リスナーさんに家族や友達みたいに気楽にしゃべれる、おうちみたいな場所のように感じてもらえたら嬉しいですね。

岩波理恵:NaNaさんがおっしゃっていたように、普段は出会えない方とお話できるのは楽しいですよね。あとは、好意的でないリスナーさんに対する考えは私も同じです。配信枠に来てくれるんですから、むしろ大歓迎です(笑)

ライバー同士で高め合うことも大切

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―おふたりがほかのライバーさんと交流される中でメリットを感じたことはありますか?

岩波理恵:そういえば、10年前に私のマネージャーをしていた子と、Pocochaでお互いライバーとして再会したんですよ(笑)。その彼女から配信テクニックを教えてもらったり、おすすめの配信枠を教えてもらったりもしました。それをきっかけにほかのライバーさんの配信枠を見て、良いところを吸収させてもらっています。配信枠回りをすることで、私の配信枠に来てくださるライバーさんもいて、ライバー同士の輪も広がりますね。お互いの配信枠を宣伝しあったり、情報を共有あったりできるので、良かったなと思います。

NaNa:私はもともとリスナーとしてライブ配信を見るのが好きなので、自分が面白いと思うライバーさんの配信はよく見に行きますね。それをきっかけにお話をすることもあるんですが、ライバー同士共感しあえることもたくさんあるし、自分のモヤモヤが晴れることもあります。交流を通してお互いが安定剤になれるのはメリットですね!

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S帯ライバーとして活躍する岩波理恵さんとNaNaさん。配信スタイルはちがうおふたりですが、共通しているのは“チーム感”を大切にした配信枠づくりをしているということ。

さまざまな価値観を持ったリスナーさんとの出会いを⼼から楽しみ、コミュニケーションを積み重ねることで、ライバーとリスナーを超えた関係性を築くことができ、おふたりのような長く応援し続けてもらえる配信枠ができあがっていくのでしょう。また、ほかの配信枠の良いところを取り入れることも、自分の配信を磨くことにつながるようです。

POCO BASEは、今後もさまざまなテーマで定期的に開催する予定です。ほかのライバーの配信方法や考え方を聞くことで、自分の配信のレベルアップにつながります。興味があるテーマがあれば、ぜひ参加してみてください。


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